自民党員ではないが、総裁選に思うことがある。菅総理が出馬辞退し6人の候補者が乱立状態にある総裁選告示の状況であるが、要因は菅総理になってからの地方選、そして今回の横浜市長選での惨敗は自民党・若手国会議員に「菅総理では選挙に勝てない」という不安が持ち上がったことだ。
何故、菅さんの顔に頼るのか。自分の顔で選挙を戦えないのか。総裁選ともなれば派閥力学が働いて派閥トップの意向でシナリオが出来上がってきたが、今回はちょっと違うようだ。若手議員が言うことを聞かず、まとめることが出来ないのだ。
だったら、自民党議員の46%を占める120人余りの若手議員が集まって、政策を発表したらどうか。「我々同志はこの政策で戦う」と地元有権者に訴えてみたらどうか。
それが「自分たちの顔」で戦うことにならないか。国会議員ともあろう人が何時まで他人に頼っているのだ。
安倍-菅の一強独裁政権(?)が終止符を打った。強い保守色で対中、対北朝鮮の脅威を煽りイージスアショアなど高額な装備で防衛費は今、5.4兆円、GDPの1%に迫る。憲法改正の手続きを経ずに閣議決定した集団的自衛権行使の可能性、的吉先制攻撃能力、尖閣諸島防衛を念頭に置いたのか、開かれたアジア太平洋構想、大義名分のない野党潰し(?)の度重なる選挙、森友・加計問題、「桜を見る会」夕食会など私利私欲に絡んだ不祥事、内閣人事制度を悪用した官僚のコントロール、財務省、総務省を巻き込んだ民主政治の根幹を揺るがす不祥事と後を絶たない。
IR事業は政権が重要視した事業であるが、それを主導した秋元被告が収賄罪で強、懲役4年の実刑判決を受け、菅総理が熱を入れた横浜市長線もIR反対でも野党の候補に惨敗した。菅総理のお膝元で野党に負けたのだから菅総理の求心力は低下した。
しかし、中央政界での強権も新型コロナ感染防止に関し「国民の安全、健康を守る」責任は果たせず国民の怒りが高じた。思うように行かない対策、菅総理の延命を掛けた政局シナリオも人事でうまく行かず断念、「やる気を失った」挙句政権放棄や出馬辞退になった。
従来の自民党政治のイメージをも覆す安倍、菅政権が終焉したことは望むところだ。次の総裁、総理を誰にするか、自民党員一人ひとりが良くかんば得るべきだ。百数十万人の自民党員のための選挙ではない。国民が必要なのは「勝ち馬」ではなく、「日本の顔」なのだ。
何故か安倍さんが元気だ。体調を崩して引責辞任した安倍さんが息を吹き返し、保守色の強い高市さんの推薦支持に回り各派に働きかけているようだ。まさか、現在の環境下でサプライ人事を企てているのではなかろう。そんな時ではない。
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