2021年9月17日金曜日

今日の新聞を読んで(496):「自民党は変わるか」と聞かれればNOだ

 

「自民党が変わるか」と聞かれれば「変わらない」と答えるだろう。自民党が長く政権の座にあり一時的に下野するとき、党運営に反感を持っていた議員が離党し新党結成したが、その後を見れば自民党にしがみつき日ごろから地元有権者とコミュニケーションを保った議員の方が強い。 

下野した時も自社さ連立政権のように復権のために何でもありのウルトラCを使うベテラン議員の存在感は大きかった。 

ベテラン議員がいる限り自民党は強い。それが自民党の伝統を守ることになる。 

今、3回生以下の若手議員が党改革と「選挙の顔」を求めて騒いでいる。その発端は来る総選挙での当落予測結果が悪かったためだ。50~70人が危ないらしい。ほとんどが安倍チルドレンと言われて当選した連中らしい。 

おひざ元の横浜市長選をはじめ地方選で悉く惨敗している結果に菅さんは「選挙の顔」ではないというのだろう。新型コロナ対策での「後手後手」、東京オリンピック対応が支持率下落のよういんだ。 

党改革の必要性が叫ばれているが以前にも改革は上がっている。定年制、公募制、現職優先などがあったが、今どうなっているのか。それぞれ屁理屈が付けられ曖昧な運用になっていないか。 

小池さんは選挙に強いと考え、国政への復帰がささやかれているが、小池さんが自民党に復党して何がかわるというのか。自民党で活躍の場がなくなったから自民党東京都連を悪者にして知事選に勝っただけではないのか。それとも二階派が1人増えるとでもいうのか. 

党改革は安倍、菅、二階体制への批判からベテラン議員も同調しているだけではないのか。河野さんが行政改革担当で実績をあげた(?)と言うことで党改革もやってくれるのではないかとの期待が込められていると思うが、その気になってやっていると足をすくわれ短命政権で終わる。 

自民党はベテラン議員をはじめ「政権の座」に執着している。下野した時も常に復権のチャンスを狙っていた。

民主党政権の失敗から立憲民主、国民民主は安倍前総理からバカにされていたが政権の座に復権する意欲があるのか。勿論、小沢さんと言う剛腕政治家がいてのことだろうが。 

1993年の細川政権は非自民、非共産8党派による連立政権だった。熊本県知事をやめた細川さんが日本新党を結成、総理に、日本社会党、自民党を離党した小沢さんの新生党、公明党、民社党、自民党離党した武村さんの新党さきがけ、最近亡くなった江田さんの社会民主党、民主改革連合が寄り添った。 

もう忘れたが何かの議案で社会党が踏ん切りをつけないことに小沢さんが我慢できず、社会党を切って捨てたことがある。 

社会党の連立類脱をチャンスとばかりに野中さん、亀井さん、与謝野さんらが社会党を含めた自社連立政権への政権運営の構想になったという。羽田内閣が総辞職し自民党は自社さ連立政権を企て、村山総理が誕生した。自民党の河野さんは外相、竹村さんは大蔵大臣だったか。 

社会党は総理を出したために自衛隊と安保を維持する党是を変更した。これが今後の社会党の衰退の始まりだった。 

自民党は政権復帰なら何でもやるウルトラCを持っているのだ。 

その後、小沢さん主導で民主党政権が樹立したが、大風呂敷の公約、権力の二重構造、3.11東北地方太平洋沖地震、津波被害、東電・福島第一原発放射能汚染事故に会い、「いつ解散総選挙か」の政局になり、野田政権の時「前に進むか、後退するか」を問う総選挙になり自民党が政権の座に就いた。 

自民党を出たり入ったりするよりも我慢強くしがみついていた方が議員生命としては安定なのだ。 

今回の総裁選でどの程度の党改革ができるか。大きな変化はないと思う。

 

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