2021年9月3日金曜日

政局を読む(13):菅総理不出馬でタガが緩み総裁選乱立か

 菅総理が総裁選不出馬で局面が大きく変わるか。総裁選出馬表明していた下村さんが状況が変わったので仲間と相談すると出馬を検討始めるようだ。菅さんが不出馬で自民党はタガが外れ総裁選が乱立状態になるか。

今までに岸田さんが出馬、高市さんが出馬日意向を持っている。しかしそれに加えて将来総裁、総理を目指そうとする人間が今がチャンスを名乗りをあげることも考えられる。

自民党若返りのチャンスでもあるが、如何にせん、自民党には安倍さん、麻生さんなど長老が健在で牛耳っている。一度に世代交代は無理だろう。

しかし、安倍、菅の8年間の長期政権で自民党政権の膿が出ている。

「政治とカネ」、「私利私欲」では安倍後援会の桜を見る会の夕食会、森友加計問題、総務省関係での許認可業務、財務省の公文書ねつ造、内閣人事制度を悪用しての中央官僚のコントロールなど民主政治の根幹を揺るがす事態に至った。

安倍前総理関係では、国会での調査も不十分となり、検察庁に告発されたが不起訴処分で、検察審査会が「起訴相当」の決議をし再捜査中である。行政での悪事が国会で調査できないということは国権の最高機関である国会の国政調査権を蔑ろにすることであり、決して許されるものではない。

安倍、菅政権での私利私欲も「国民の安全と健康を守る」ことになる新型コロナウィルス対策では国民の不満が高じ、政権放り出し、支持率の下落につながった。

新しく総理、総裁になる候補者には自民党の悪弊を打ち破り変わった自民党像を示してほしいものだ。

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