2022年10月2日日曜日

どうなるウクライナ問題(48):プーチン 「悪あがき」は止めろ、世界からも孤立し負けだ

 プーチンよ、悪あがきは止めろ! ゴルバチョフ氏のペレストロイカで崩壊した旧ソ連邦を再構築し、ロシアの安全保障の観点からNATO拡大を阻止しようと考えたのだろう。突如のウクライナ侵攻は世界の大方の見方を裏切った。

当初の目的はウクライナ東部の親ロ派支配勢力が支配する州の要請から、「国民保護」のための侵攻だったが、首都キーウ制圧を試みたが、「国土、国民を守る」士気の強いウクライナの抵抗で断念、東部に戦力を集中、制圧に移った。戦況は一進一退だったが、欧米からの兵器の供与が効果を表し最近はウクライナ軍優勢の戦況だ。重要拠点を奪還している。

慌てた(?)プーチンは、今何とか制圧している東部4州の併合を急ぎ、住民投票で圧倒的(?)多数で賛成を得、「ロシアへ編入」を宣言した。

世界は国際ルールに反する力による併合に猛反対、世界をさらに敵に回す結果になった。国連の安保理でロシア批判をしたが、ロシアの拒否権行使で否決、国連は事務総長の避難メッセージしか発することができない。機能不全だ。

ところがプーチンが強制的に併合したドネツク州の重要拠点リマンがウクライナ軍によって奪還されたとメデイアはッtらえる。さらにルハンスク州の重要拠点奪還を目指しているようだ。これじゃ大混乱ではないか。すでに一部では「ロシア化」も進んでいるらしい。

プーチンに言わせると、「4州への攻撃はロシア領土への攻撃とみなす」と脅し、核兵器使用の可能性も匂わし、欧米をけん制する。北朝鮮クラスの考え方だ。

誰が見てもプーチン劣勢だ。兵器不足で北朝鮮に供与を依頼したし、兵員不足では「部分動員令」を発し、ロシア全土で反対運動が激化、兵士の母親まで反対運動、招集が来ないうちに若者が国外へ脱出する事態まで発生している。

兵士募集は「併合した州」でも行われ「ウクライナ人がウクライナ人を殺すのか」、ロシア国内では「友人を殺すのか」と批判が高まる。

世界もプーチンの孤立化が進む? G20の枠組みは維持したいらしいが加盟国が許さない。同盟国も「ロシアとの距離を取り出した」。「プーチンが勝っても何の役にも立たない」と考えている。

一方NATO拡大阻止も逆効果となった。スウェーデン、フィンランドが加盟、ウクライナも加盟申請したという。

プーチンは戦争をどう収拾しようとしているのか、戦争後ロシアはどうなるのか。若者が国外逃避し、高齢者、母親、子供の人口構成ではロシアの衰退は避けられない。

一刻も早く、停戦し、政界から去るべきだ。


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