13か月が過ぎたロシアによるウクライナ侵攻も両国の継戦能力が問われるほど兵器、弾薬さらのは財政への影響が大きく、同盟国への支援が重要になってくるが、長期化することによる支援疲れも露呈してきた。
長期化が避けられないウクライナ問題が今後どうなるのか。毎日のメデイアの報道にどうしても目が行く。今問題になっている物価高、エネルギー問題がすべてこのロシアのウクライナ侵攻に影響されているからだ。
ウクライナは民主政治を守り、国土、国民を守るための戦いだとしている。バイデン大統領の言う「自由主義vs専制主義」の自由主義側に立った戦いをしているのだ。米国、NATO同盟国の支援を得ているし、隣国ポーランド、スロバキアは戦闘機の供与をしているし、各国も戦車の供与、訓練を始め、現場配備が急がれている。
一方、攻勢をかけるはずだったロシアもイギリス、アメリカの研究所によると大規模攻撃の勢いが失速しているという。臣民ではミサイル攻撃がピーク時の3分の一になったという。東部の要所を守るために兵員を移動しているともいう。
頼りにした中国の習主席の訪ロで勢いをつけるかと思っていたが、交渉も芳しくはなかったのか。プーチン大統領の顔も表向きは元気そうだが、憔悴した雰囲気もうかがえた。12項目にわたる中国の和平案も評価しているようだが、一方のゼレンスキー大統領は批判的だ。
ウクライナの激戦地をそれぞれが訪問し兵士を激励したり、街を巡視しているが、ゼレンスキー大統領が訪問した町は破壊が激しい。一方プーチンが訪問した親ロ派政権の街では集合住宅の建設が進んでいる。ちぐはぐな戦況の違和感を覚える。
今回のロシアのウクライナ侵攻でどちらが勝ち、何を守るのら。勝者にメリットがあるのか。もちろんロシアは侵略者、ウクライナは国土、国民を守っている。
ゼレンスキー率いるウクライナに勝ってもらわなければならない。専制主義から自由主義へ8年、今、専制ロシアに無法で無差別な攻撃を仕掛けれれている。主要都市のインフラは破壊され、多くの国民に死傷者が出、住まいも奪われた。復興には数十兆円もかかるらしい。主要産業の施設も破壊され、原発の維持管理も大変な状況らしい。
プーチンはここまで破壊しているが、万一勝ったとしてもどう復興すいるつもりなのか。そんなことなど考えずに無法な戦いを続けているのか。
一方、ロシアは今、本土付近がドローンで攻撃される事態が発生しているが、本土はほとんど無傷だ。だから国民も「生活に支障がない」とプーチンを支持しているのだろう。しかし、そんなことはない。先進諸国からの経済制裁、経済人、海外企業の国外脱出、ITなど有能な若い技術者の国外脱出は今後の経済に大きな影響がある。
今、ロシアで83%のプーチン支持者は何らかの格好で政府に頼り生活できている国民ではないかとメデイアは報じる。
さらに戦争犯罪人としてICCからプーチンに逮捕状が出ている。加盟国123国に出れば即拘束される恐れがある。プーチンが勝ったとしても世界は彼を認めないのだ。たとえ、プーチンでなくても世界でのロシアの立ち位置をどう考えるのか。
逆に日本は今回、大きな教訓を得たのが日本だと富士通FSC特別顧問の山内さんが指摘する。安保関連3文書、日韓関係の改善、日米韓の安全保障強化などがあげられている。