2010年8月26日木曜日

小沢氏代表選出馬:政策推進か、党内抗争か


小沢さんが最後の賭に出たようだ。鉢山さんの支援を取り付けて決断したという。菅政権になって変更されるマニフェストの原点復帰か、相変わらずの権力闘争なのか。

菅さんも小沢さんも民主党の創業者である鳩山さんや鳩山グループに取り込みたい気持ちは分かる。鳩山さんと相次いで会談を持ち、昨日までは、挙党一致を条件に菅さんの支援に廻っていたが、突如小沢さん支持に寝返った。

鳩山さんの相変わらず優柔不断だ。一番最後にあった人の考えに同調することは、総理の時から言われていたが、今回もそうなった。こんな男を信じて良いのか。こんな人間が民主党内を調整していると思うと、愛想が付く。

小沢さんは出馬表明で、鳩山さんが「決断するなら全面的に協力、支援していきたい」と言うので決断したというし、鳩山さんも「自分の一存で民主党に入って頂いた。その経緯から支持することにあいた」とコメントした。

一方の菅さんも「大変良いことだ」と鷹揚に答えていたが、以前の代表選では負けたこともある。最近の世論調査で約60%弱の人が菅さんを支持しているが、「菅vs小沢」では民主党を2分し、党分裂の危機も抱え、内心は穏やかではないはずだ。

今の民主党にあっては、挙党態勢が築けるか、マニフェストの原点回帰、唐突な消費税問題言及など菅代表のやり方への不満があったのは確かだ。

今は、挙党一致態勢に持っていけないことから権力闘争の様相だが、どんな政策で戦うのか。

小沢さんには「政治とカネ」の問題が付き廻るが、これに対しては一切国民に答えていない。世論調査でも80%の人が小沢さんに否定的だ。もし代表→総理となるとどう対応するのか。

財政危機であるのに、バラマキ予算をどうするのか。

そして、民主党が目指す「開かれたクリーンな政治」を小沢さんはどう展開していくのか。今までの政治手法を否定することが出来るのか。

政権与党の党内抗争は、即国民の生活に影響する。どっちにしろ政治は混沌としてきた。

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