2018年1月8日月曜日

今日の新聞を読んで(131):東京五輪は持続可能なものなのか

新国立競技場建設現場 2017.11.26
東京五輪が「持続可能な開発目標」を目指すというが温室効果ガス削減、水産資源の回復、森林減少阻止などその適用が曖昧で最高の大会とは言えないようだ。

先日、外苑の銀杏並木を見学したときに新国立競技場の建設現場を見てきた。大成建設の工事現場で高い囲み塀の隙間から中の様子を見てみた。「軒の庇」や「屋根集成材」には国産材を使用すると言うがまだそこまで入っていない。ところがコンクリート型枠は外国産の合板を使っているがこれが熱帯雨林乱伐の問題を起こし調達基準に違反するというのだ。

新聞報道では、持続可能性への認識が乏しい日本では、現実とかけ離れた理想で目標を作っても計画倒れになるという。組織委がオリンピックを招致したいために目標を飲んだのではないか。

決して模範になる大会にはなりそうにないが、それでも開催する意義があるのか。

巨額な開催資金はIOCが削減要求をしている。小池都知事も巨額費用に楔を打ち込んだが腰折れの結果で税金の無駄遣い、大会後の巨額な維持管理費は都の財政を圧迫しそうだ。

それでも東京オリンピックを期待する。波及効果が大きいというがどういう効果が私たちに及んでくるのか。

全競技のアスリートが4年に一回開催都市に集まって競い合うアスリートの願望だろうが、どうして各競技毎に世界各都市に分散、実施し成績優秀者にはIOCからメダルを与える。そんな大会はダメなのか。

費用がかさむためにオリンピック開催を辞退したり候補地が名乗りを上げなくなってきた。危機を感じたIOCはパリとロサンゼルスの2大会を同時に承認した。

今までオリンピック招致で甘い汁を吸い続けたIOC貴族も金儲けのチャンスを失う決断をした。
日本でも招致に不明な資金が拠出されていることが海外の検察からニュースが流れた。関係者は否定するがどうなるか。長野の冬季五輪でも不明金の拠出が問題になったが資料がないと言うことでウヤムヤになった事例がある。

IOCでもJOCでも長い期間同じ人間が役職に就いている。公正、公明ではないのだ。それに政治家が絡んでくるから尚更複雑になる。

こんなオリンピックで何が新しい時代だ。


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