2018年12月21日金曜日

ゴーン容疑者に記者会見があるか:手振り身振りでの反論会見を誰が信ずるか


ゴーン容疑者の保釈が実現しそうだ。ゴーン容疑者は自分にかけられた疑惑を「裁判で信用を取り戻す」という意味のことを言っているようだ。当然だろう。しかし、記者会見をやったとしても、今までのような手振り身振りでの会見を誰が信用するか。

罪、疑惑に対する感情は外国人と日本人では違うだろう。ゴーン容疑者が記者会見し反論しても素直には信じることはできない。もちろん裁判所、検察がゴーン容疑者の「会見を許せば」の話だが、公判までは可能性は低いか。

今回の容疑者への長期拘留には国内のみならず海外からも批判の声が上がっていた。

同一事案に対して2度の逮捕拘留は常識では考えられないことで、裁判所の判断が正しいと思うが、何か別の疑惑を追及するつもりだったのか。そうだとしたら保釈後の再再逮捕もあるだろう。

検察は保釈を怒っているようだが、ジェスチャーではないのか。

さらに本件は有価証券虚偽報告で専門家の間では形式犯といわれている事案に逮捕、長期拘留はないだろうという批判がある。でも金融商品取引法での罰則は懲役刑、罰金の金額も1000万円と高額であることを考えれば厳しい罪になる犯罪だ。

証拠隠滅、国外逃亡の危険を検察幹部は上げていたが、本件は日産の内部通報、司法取引から始まったことを考えると証拠書類は一切検察が握っている可能性があり隠滅があるとしたらゴーン容疑者が自ら作成した資料、メモ類だろう。ゴーン容疑者の本音を知るには重要な書類かもしれない。

国外逃亡はどうか。裁判には出るといっているし、国外逃亡、裁判無視はかえって不利になる。

保釈に当たっては居住地指定、移動するときは許可が必要になるだろう。証拠隠滅を防止するためには関係者との接触禁止にすればいい。

しかし、ゴーン容疑者の弁解記者会見は聞きたいところだ。拘留中にあらゆる高額報酬隠し、日産への私物化が暴露されている。

犯罪の場所は日本だ。なぜ、ルノー本社ではこういった高額報酬隠しをやらなかったのか。ルノーを私物化しなかったのか。日本を舐めきっていたのか。経営陣の一人は「日本では報酬が高すぎる」と忠告したが聞く耳を持たなかったという。逆にフランスでも政府から高額すぎると批判された結果かどうか知らないが高額報酬隠しは企てていない。

外人経営者に舐められたものだ。

グローバリゼーションとごまかされてはいけない。日本人経営者に頑張ってもらいたいものだ。

今、日本経済は内需拡大が重要かつ喫緊の課題であるが、外国人経営者で内需拡大などできない。

関連記事
2018.12.20掲載
ゴーン容疑者保釈?:日産に対する報復力が残されているか
yamotojapan.blogspot.com/blog-post_86.html

0 件のコメント: