2024年2月21日水曜日

熊本進出のTSMC:半導体巨大工場と飲料水、そして忘れてはならない巨大地震

熊本地震( 2016年)Wikipediaに加筆
赤丸印:TSMC工場建設地 青:白川

新聞報道によると熊本県菊陽町で半導体生産を始めるTSMCで周辺住民は沸いているようだが、一方で100万人の飲料水、農業用水の確保が枯渇するのではないかと危惧する住民、農民 もおり、地下水を守る対策が必要になるらしいが、忘れてはならないのはM7クラスの巨大地震の発生だ。7年前の熊本地震を覚えているか。

TSMCは政府も4760億円助成した第一工場が生産活動に入り、第2工場も年内に着工するという。当初、12000トンだった工業用水も8500トンになったが、周辺工場は地下水涵養に努力している。

白川からは、下流で100万人の飲料水、農業用水を提供しているのだ。「くまもと地下水財団」もあり企業が財団に収める負担金から協力金が農家に支払うしくみができている。

大開発行為に伴う河川の水量の確保は重要でリニア新幹線計画では静岡県が懸念を示しいまだ解決していない。それほど地域住民にとっては死活問題で重要なのだ。

それにこの地域は7年前に2度の渡り震度7の巨大地震を経験した。その布田川断層帯、日奈久断層帯も絡んでおり、日奈久断層では断層帯の全部が破壊されたわけではなく、30年以内の発生確率から考えるとSランクの危険があるというのだ。

2016年4月14日発生のM 6.2,最大震度7と16日のM7,最大震度7の熊本地震を忘れてはいけない。

2度にわたる激しい揺れは布田川断層と日奈久断層が関連し、地震の発生回数は減っているとはいえ、2022年は38回と依然として活動は高いのだ。Sランクの危険があることを忘れてはいけない。

以前は熊本は地震の少ない県として企業の誘致を進めていたが2016年の巨大が発生したのだ。

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