2012年7月28日土曜日

大臣、官僚の多用する「重く受け止める」って、どの程度反省しているのか


総理を始め大臣や官僚が謝罪する時に多用する「重く受け止める」ってフレーズがあるが、どの程度反省しているのか。テレビを見ていた孫が「おじいちゃん 軽く受け止めるってこともあるのか」と聞いてきた。

何のことかとテレビのニュースを見ていたら、東電・福島第一原発事故の政府事故調が提出した報告書に関するニュースで、責任追及された経済産業省の原子力安全・保安院の責任者が「重く受け止める」と会見していた。

そういえば、先の国会で脱原発の首相官邸前のデモに関して「どう思うか」と質問された野田総理が、「重く受け止める」と答えていたように思う。

謝罪する時に多用されるフレーズだ。あの「3つのフレーズで答えればよい」と講演会で喋ってしまった柳田元法相が、国会を侮辱していると解任させられたが、この時のフレーズには入っていなかった。

色んな閣僚、官僚が多用するフレーズなので、謝罪の時の常用語として決まっているのだろう。

しかし、こんなに頻繁に使われると、本当に反省し改善しようという意思があるのか疑いたくなる。

孫の「「軽く受け止める」ということもあるのか」という質問に、「右から左に聞き流すこともあるのだ」と答えた。

官僚なんて自分で責任を取ることをひどく嫌う人種だ。最近の大津の中学生いじめ問題でもはっきりしたことだが、隠ぺい体質はどの分野にもはびこっている。他の失敗事例すら何ら参考になっていないのだ。

同じ不祥事が続いている。今回の原子力発電事故でも、規制側の責任が追及されていたが、原子力安全・保安院がどの程度身に染みて反省しているかはわからない。

広辞苑で、「重く受け止める」とはどういう意味か調べてみた。

「受け止める」とは、逸らさずに引き受けること。攻撃を受けて防ぎ支えること。
「重く」とは重要だということ。

「重く受け止める」とは、重要なことと逸らさずに引き受けることか。もっといい表現はないのか。

受け止めるのは良いが、しっかり対応してほしいものだ。

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