谷垣総裁が、次期衆院選は「日本再生」の最後のチャンスと発言したことをMSNニュース(2012.7.26)で知った。自民党が政権に復帰しなければ日本の将来はなく、次の衆院選は最後のチャンスというのだ。それだけ今の日本は危機的状態なのだ。世界的にも、何もせずに重要課題を先送りする政治姿勢を「日本的」と揶揄されているのだ。
社会保障と税の一体改革、増税関連法案での衆院採決で多数の反対者、造反者をだし分裂、新党結成へと進むグループがありながら、今も分裂絡みのゴタゴタが絶えない民主党政権に政治機能不全の予兆がみられる。
欧州経済の方が余程危機的で、すぐに市場は動かないだろうがファンドは大儲けのチャンスを狙っている。
民主党は、更なる造反、分裂を回避することが、今の執行部の最優先課題で、一体改革、特例公債法など重要法案の取り扱いで政局になる可能性をはらんでいるのだ。
一方、自民党も一枚岩ではない。9月の総裁選では谷垣総裁の再選に危険信号がついていたが、新聞報道によると引退を発表した森さんが谷垣容認論を打った。瑕疵はなかったというのだ。
その谷垣総裁の目論みは早期解散・総選挙だが、四苦八苦している。党首会談で「話し合い解散」に持って行けるか、採決後に内閣不信任案、問責決議案が提出できるかどうか。そのタイムリミットは8月10日という。
「国民のため」の政治を忘れた駆け引きの政治が続くのだ。
ところで、自民党・谷垣総裁の言う「日本再生」のプログラムは何なのか。「最後のチャンス」というからには、それなりの政策があるのだろう。それとも相変わらずの「反民主」だけなのか。
もし、次期衆院選で自民党が単独政権に復帰できるかどうかわからないが、自・公連立であったとしても、重要法案で今のゴタゴタが攻守を変えて続くのではないか。
自民党が野党になって3年、国民は許す気になったのか。新生自民党の姿が見えてこない。
谷垣さん、新生自民党の姿を示し、日本再生のプログラムの提案を。
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