2012年12月26日水曜日

安倍総理記者会見:政治の混乱と停滞に終止符、強い経済を取り戻す

記者会見する安倍総理
NHKニュースウォッチ9
2012.12.26

2度目の総裁の座についた安倍総理は、国民に向かって政治の混乱と停滞に終止符を打ち、強い経済を取り戻すと訴えた。政権交代の可能性が高くなった今回の衆院選での安倍総裁の街頭演説を2回取材し、そして26日の安倍政権発足後の記者会見をNHKのニュースで聞いた。

「選挙期間中、国民は政治の混乱と停滞に終止符を打つのを望んでいた。自民党に信頼が返った訳ではなく、厳しい目が続く。一日も早く結果を出し信頼を得たい」と切り出し、前政権を批判しても解決にはならない。未来に向かって力強く踏み出していきたいという。

「危機突破内閣」を作って、リーダー的候補、人物重視で実力重視の内閣を作った。

すべての閣僚に経済再生、復興、危機管理を徹底した。現場主義で意識改革をし、復興を加速させる。国の責任において福島の復興に取り組む。全員が復興大臣になったつもりで新しい東北を作る。

強い経済なくして日本の将来はない。強い経済再生は喫緊の課題で、日本経済再生本部を創設、3人の大臣を決め、金融政策、財政政策で日本経済を取り戻す。

外交では総合力としての外交を展開する。特に日米関係を長期にわたって強化し、外交安全保障の第一歩にする。

子供達の命と未来が危機的状態である。教育の問題は政治の問題だ。より具体的な改革を進めたい。

国民の暮らしの不安も払拭していかなければならない。国民の生命、競争力を高め、強靱化を進める。社会保障と税の一体改革、女性が活躍し働きやすい国を作る。党4役のうち2役で女性を登用した。

繰り返すが、強い経済を取り戻すこと。成長をあきらめた国に未来はなく、決断し正しい政策を実現する。

その後の質疑では

TPPでは、公約で制限なき関税撤廃には反対しているが、国益を守れるかどうかがポイントだという。

補正予算では、デフレ脱却、暫定予算を組まなければならないので大型の予算になる。財源は見極める必要があるが確保していきたいと言い、質問にあった国債発行上限の44兆円には言及しなかった。

原発ゼロに関しては、基本的には公明党との合意もあるが、国民の生活に責任を負うし、経済成長とも関連する。半年かけてきちんとルールを作り、3年間で稼働すべきかどうか検討し、ベストミックスを考えていくという。

NHKテレビニュースウォッチ9を見ながらメモしたのを記事にしたが、大体こういう内容だった。

今喫緊の課題は、デフレ脱却であり日銀とインフレターゲット設定で攻防を続けているが、この点に記者の質問がなかったことは意外だった。

全体を通じて、早く結果を出し参院選で国民の信任を得たいという気持ちが伝わってきたが、金融政策、財政政策では功を焦って暴走しないよう国会で十分監視する必要がある。

会見の途中で安倍総裁が左を見なが喋るのを躊躇している様子が、しばらく続いた。何が起こったのかわからなかったが、テレビのニュースで官房副長官の一人が失神した画面が映っていた。体調不良だったようだが、これでは危機管理に問題があるのではないか。


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