EU28ヶ国の懸念として「第一の脅威」は中国、ロシア、米国であることを共有したと言うが、更に日本も加えられるのではないか。従来のアメリカとは180度違う外交を繰り広げるトランプ大統領にEU諸国の首脳が警戒しているのだ。
マルタの首都、バレッタで開かれたEU会合のテレビニュースを見ているとEU離脱のハードランニングを計画しているイギリスのメイ首相は途中で席を外させられた。
各国首脳の先陣を切ってトランプ大統領と会談し、トランプ外交を支持したかに見えたが、一時入国禁止の大統領令に各国首脳が反対を示したために「賛成出来ない」と反対の意思表示をせざるを得なくなった。
オーストラリア大統領との電話会談で、気にくわなくなったら途中で電話を切る横暴さもさらけ出した。
こう言う状況下で安倍総理だけは親トランプの姿勢を崩さない。親密さを日本国内だけでなく世界に発信している。各国首脳から総スカンを食っているトランプ大統領にしてみれば自分に近寄ってくるのは安倍総理しかいない。
日本の自動車産業を叩けば、訪米を前に早速トヨタ社長と善後策を協議する姿は、「オレの言うことを良く聞く」総理と写っているのではないか。
でもこんな安倍総理の姿勢に他国の首脳はどう考えているか。
日本の安倍総理もトランプ大統領と同じだと思えば付き合いを警戒するのではないか。日本も「脅威の国」と考えても不思議ではない。
従来、アメリカ大統領が替われば我先にと会談を申し込み、その親密さを世界にアピールしていたが、今回ばかりは警戒した方がいいのではないか。
尖閣列島が日米安保の適用の確約の代わりに日米経済協力案を引っ提げての訪米を考えている。米国のインフラ投資、雇用創出に協力すればトランプ政権内での安倍総理の評価は上がるだろう。
でも、先進各国の首脳の信頼は落とすことになる。今後のG7, G20に注目だ。
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