日銀の金融政策決定会合で出口戦略、国債買い入れペースが問題になったとメデイアが伝える。オイオイ日銀の決定会合委員はリフレ派が占めているのではないか。異次元の金融政策見直し意見が出ることはやっと現実が分かってきたのか。
以前は、木内委員(今は任期満了で辞任)が決定会合の度に買い入れ量を80→60兆円に縮小、2%物価目標達成時期の先送り、確か期限を記さない事を提案していたが、何時も反対多数の否決されていた。
木内委員は前の白川総裁時に任命された委員だ。異次元の金融緩和策には慎重派だったのだ。しかし今の決定会合の委員は全員、黒田総裁寄りのリフレ派だ。
出口戦略、縮小策の意見が出てくる自体が政策の破綻、アベノミクスの破綻を意味していないか。
読売新聞(2017.6.27)によると「年80兆円目途の国債買い入れについて「ペースは今減っているがまた増える可能性も有り、今までとってきた金融緩和策の縮小と受け取られるリスクがある」と主張する存続派と「足元の買い入れペースと隔たりがあり、何時までも持続可能ではない」と主張する変更・撤廃派が出て来たという。
私も度々日銀の政策決定会合の議事録を読んでいたが、黒田総裁を始め存続が主流だった。主流と言っても反対が1人、賛成が8人だったのだ。
異次元の金融緩和策は安倍政権の目玉であるアベノミクスの主要な政策で有り、これを否定することは安倍政権の経済政策の破綻を意味する。だから日銀は経営難になっても安倍総理を忖度し継続しなければならないのだ。
安倍総理も国会審議で野党議員から出口戦略について聞かれ「まだ2%物価目標を達していない」と否定した。
ところが、確か衆院財政金融委員会(?)で前原さんが「出口戦略」について質問したときは黒田さんも否定していたと思ったが、後で「既に日銀内では検討している」という発言をしていたと思う。そのきっかけは行政改革推進本部の河野さんが「出口戦略」について言及したときだと思う。
日銀の国債保有残高は420兆円、発行額の40%をしめるという。今、FRBも利上げ、金融政策の正常化のために国債を手放そうとしているが、市場の動きを考えると大変なようだ。
何時までも財政ファイナンスの疑いのある政策を続ける事を世界はみとめないだろう。
日銀の安倍忖度政策から早く脱却すべきだ。日本経済の物価安定を維持せよ。今だって物価は安定しているのではないか。企業は業績を上げ拡大基調ではないか。何故、物価上昇を急がなければならないのか。
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