2017年6月3日土曜日

加計学園疑惑、自民党派閥再編、文科省官僚の反旗:反安倍のパターンを作れるか

自民党派閥再編成、加計学園疑惑事件、文科省官僚の反旗が横暴な政権運営が目立つ安倍総理に反旗を翻し新たな政権の誕生に結びつけるパターンになる可能性があるか。

森友学園、加計学園疑惑は規制改革、戦略特区政策に託けた安倍総理の私利私欲が明らかになり、文科省は獣医学部新設で安倍総理の意を汲む内閣府に押し切られ前川前今夏省事務次官が記者会見で事実を公表した。そして自民党内では麻生副総裁を軸に政権交代を可能にする派閥再編成が始まった。

一強独裁の安倍政権を潰すには、今の状況を憂い自然に湧いてきた新党結成などが改革へのパターンを作り上げていくのではないか。それが熊本県知事だった細川さんが日本新党を立ち上げ、多くの同調者を集め国政に打って出て日本新党ブームを作り、総理にまでなった。

国民の期待は大きかったが、つまずきも早かった。自民党辺りからスキャンダルのリークがあったと思う。

東京都知事の小池さんを自民党は警戒していた。国政へ小池新党のパターンが出来上がるのを恐れて、自民党は小池さんを除名しなかったがやっと小池さんが離党届を出し受理した。当然自民党幹部は批判ごうごうだ。

小池さんも「都民ファースツの会」の不人気に驚いたのだろう。安倍自民党に抱きかかえられる状況になれば存在価値は急減する。

今、私は以前に購入していた「人間は原子、世界は物理法則で動く・・社会物理学で読み解く人間の行動(マーク・ブキャナン 白揚社2009.6)」を読み返している。

その主張は、社会現象を理解する唯一の手立ては人間ではなく、パターン(統一の取れた行動)を考えることだという。パターンが個人の選択の幅を狭め強力なものとしてエネルギーと影響力を増大させるというのだ。世界で目にしている現象の大半はパターンと組織的構造に起因するのだ。

戦争、内紛など政治、金融市場など経済、都市開発などを詳細に見るとパターンが出来上がるのだ。犯罪多発地帯で荒廃した街タイムズスクエアーを蘇らせたのは行政、警察の復興計画ではなく、娯楽産業のウバイアコム社の進出、次いで出版社、投資銀行、ウォルトデイズニー社が進出したことだという。誰が計画したのでもない。自然にそういうパターンが出来上がったのだ。

分からないもので社会はチョットした動きでパターンが出来上がり大きな動きとなるのだ。

だから安倍政権の崩壊、誰が主導するか分からないが政権交代もチョットしたパターンで動くのだ。

安倍政権に反旗を翻し政権から追い落とすパターンが何時現れるか。麻生さんが主導する自民党内の派閥再編が反安倍のパターンになるか。これにはチョット問題がある。私利私欲のない者が主導すれば可能性はなるが、主導権争いなどが絡んでくると不可能だ。

官僚の反旗にも期待したいが、高級官僚の人事を内閣府人事局が持つ権力の集中がネックになるか。

でも眠っていてはいけない。安倍政権打倒のためにメデイアの世論調査で安倍内閣支持を拒否することだ。だが「支持政党無し」もダメだ。

誰か分からないが、ポッと出て来てパターンが出来上がれば、大きく動くかも知れない。


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