2017年6月23日金曜日

6月月例報告で「緩やかな回復基調」:表現だけの変更で評価が変わるのか

東京新聞 2017.6.23
6月の月例経済報告で景気判断が引き上げられた。表現だけの変化で評価が上がった感じがする。タイミングとしては自民党の不利が伝えられる都議会議員選挙に当たって劣勢を取り戻す作戦に出たのか。

景気判断で「緩やかな回復基調が続いている」としたが、5月の景気判断の「一部に改善の遅れもみとめられるが・・・」と言う部分が消えたために基調判断が上がったのだ。

言葉遊びの基調変化としか思えない。

個人消費が持ち直していると言うが、数値は国策的にいじることも出来る。常識だ。

部分的に好調な分野もあるだろうが消費が鈍いとみた方がいい。将来の生活不安が大きいが、我慢ばかりでは人生面白くない。時々は羽目を外し贅沢するのも生き方だ。海外旅行、車の購入、贅沢品の購入をしたいときもある。

求人数が上がっているのに消費が伸びない事が不思議と言うが職にありついても生活ギリギリではないのか。「働き方改革」にも問題がある。

私もスーパーに買い物について行く。お客さんを見ると高めの値段の商品を手にとって見ているが棚に返し安い値段を躊躇なくカゴに入れる。

普段の行動として値下げ品、サービス品に群がる。あっという間になくなり、家内は残念がっていた。「1人でガバッと掴むのよ」と笑う。

イオン会長の岡田さんが「脱デフレは大いなる幻想」と発言していたが、値下げ大賛成だ。2%物価上昇など政策では達成しない。信頼される政権が「こうなります」と解説すればそういうパターンも出てくるだろう。誰がけん引するかはその時だ。


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