北朝鮮のミサイル防衛でイージス艦を導入したが、これでは不足とばかりに地上配置の「イージスアショア」建造を考えていたが、技術的問題が判明しさらなる改善に膨大な費用が掛かることを考え断念「イージスシステム搭載艦」計画が進んでいる。
このほかにF15戦闘機の回収、ステルス戦闘機F35追加取得、F2に代わる後継機の開発、国産長距離ミサイル開発などで2022年の防衛費の概算要求は5兆4000億円計上で、中国の軍事力増強に対し自衛隊の能力向上を目指すと新聞が報道した。
確か以前に高騰する防衛費を抑えるためにGDPの1%以内という枠がはめられていたはずだが、遠の昔に反故となったか。
安倍政権時は安倍さんが米国に頼みごとをするときは必ず「おもやげ」が言った。米国製の高価な兵器の購入だ。当時のトランプ大統領が「何か言うと必ず買ってくれた」といったほどだ。
その結果が、日米同盟では「尖閣は日本の施政権内」と認めさせた。オバマ大統領の時はなかなか認めなかったが、トランプ大統領になってからは簡単だったようだ。
しかしそれでも尖閣に対する中国の領海、領空侵犯は改善しない。ほとんど毎日数隻の海警局の艦船が尖閣周辺の海域で日本漁船を追い回す。その間に巡視船が割って入る事態が続いているのだ。長時間の領海侵犯も発生している。最近は武器の使用も認めたようだ。
中国は尖閣を自国の領土と主張し管理しているのだが、日本も自国の領土として管理することになる。民主党野田政権の時、当時の石原都知事が東京都が買い取る話を進めていたが、野田総理が国が買い取ることを決めた。従来一個人の所有だったが、日本の所有になったのだ。
中国がこれほどこだわるのは、確か2025年まで中国の国土を守る実績を作らなければならないらしい。
尖閣問題も中国の覇権主義と関連している。今、南シナ海、東シナ海は米英独仏豪印による開かれたインド太平洋構想で「航行の自由」を維持するために共同行動を行っている。軍事訓練も計画されている。「台湾有事」も現実味を帯びている。
台湾は度重なる中国の領空侵犯に緊急発進する機会が増えもうギブアップ状態だという。中国の狙いどうりか。
尖閣での領海侵犯、領空侵犯も同じことを狙っているのだろう。挑発行為を重ね、日本が防衛を一歩進めると中国が戦闘状態に入ることも想定できる。むしろそう願っているのではないか。
日本も日米同盟があるのだから尖閣あたりで日米共同の軍事訓練をしたらどうか。以前はやっていたという。復活させたらどうか。
中国は、「日本は何もできない」と思って挑発行為を続けているのではないか。いい加減に一歩進めた手段に出ることが必要だが日本にも親中派がいるし、経済は中国に頼る面も多い。そこのところも知っているのだ。
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