2021年8月27日金曜日

菅vs岸田:「ふさわしい人」トップ3を除き、人気低位の2人の戦いか

 

自民党総裁選は正式なルールで実施と言うことになり、岸田さんが正式に出馬、下村さん、高市さんも出馬を目指すという。メデイアの世論調査では「次の首相にふさわしい人」で人気のあるトップ3が出馬せず、いつも4~6%の低位に名の上がる菅総理、岸田さんの一騎打ちとなるようだ。 

何故、理想と現実が違うのだ。河野さん、小泉さんは菅内閣での現職閣僚だ。出馬と言うことは菅総理のやり方に不満があるということで、出馬はない。 

石破さんは今回はコロナ禍で総裁選をやることを国民は認めるかと異議を唱えている。石破さんの属する派閥は17人、推薦人20人を集めるのは大変だ。おそらく今後も石破総裁の芽はないだろう。 

岸田さんは正式なルールでの党員党友投票の実施と言うことで出馬表明した。「国民の声が政治に届いていない。新しい政治の選択肢を示す」と抱負の一端をのぞかせた。 

新型コロナ対策での専門家のアドバイスとは別に政治的判断に拘り「後手後手」の批判を受けている菅総理を批判してのことだろう。 

自民党改革もにおわせた。幹事長任期は一期1年、連続3期3年と言う。二階幹事長はすでに5年、安倍政権時に幹事長になり、安倍さんが政権を放り出した時にすぐに「菅後継」を打ち出し、菅政権のレールを敷き、幹事長継続となった。今また、「菅続投」を発信したが、今回は若手を中心に異論がある。前回ほど容易にはまとまらないだろう。 

それにしても「総理にふさわしい人」調査で、4~6%の低位の人気しかない菅総理、岸田さんの一騎打ちだ。まだ、菅さんは出馬宣言を臭わすだけだが、相当のことが起きない限り現職総裁の出馬は確実か。 

9月12日の緊急事態宣言が解除できるかどうかがポイントだろう。 

菅総理は「明かりが見えてきた」というが、どんなデータを読んでいるのか。ワクチン接種率が上がれば感染者数は減少に向かう。新しい療法も導入、病床の確保など政策を打ち出している。

9月12日には解除できると期待しているのか。「出口戦略」のために基準の見直しも始めた。

現職はなんといっても強いが、岸田さんも従来の政策に乗っかり「さらに改善する」政策を打ち出せばいい。 

自民党は政党支持率では35%を確保しているが、野党が不甲斐ないからだ。「政治とカネ」では安倍政権以来問題を残しているし、広島選挙区では河井事件が残っている。岸田さんは安倍、菅、二階さんらに煮え湯を飲まされた格好ではないか。 

菅、二階体制では「政治とカネ」の問題は解決しない。 

菅体制を維持する安倍、麻生、二階派でも若手議員は衆院選に向け危機感を募らせている。「菅総理では選挙に勝てない」とは以前から言われていたことだが、菅さんはそれでも出馬するのか。世論調査でも「菅じゃダメ」といっている。 

自民党も国民の民意を反映した党運営をやらなければ有権者に見放される運命にあることを知るべきだ。横浜市長選は野党に「いい候補者」がいれば勝てることを示したではないか。 

自民党の党員党友も高齢化しているという。古い体質の自民党であってはならない。

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