2021年8月24日火曜日

菅総理に必要なのは、PDCAで国民とのコミュニケーション保つことでは

 

菅総理のこのままでの政治スタイルでは国民は離れていくばかりではないか(否、すでに離れている)。新型コロナウィルス対策を初め、これまでの政策をPDCA(品質管理)サイクルをまわし目標に向かって進むために国民とコミュニケーションを保ち必要はないか。

菅総理の政治の道のりは知らないが、菅政権発足時は60数パーセントという高い支持率で期待がもたれたが、瞬く間に下落、今は28%と危機的水準まで落ちた。今回の横浜市長選での小此木さんの敗退は菅総理のお膝元での求心力を失う結果になり、衆院選に危機感が漂っている。

安倍前総理が体調不良(?)で政権を放り出し、急遽自民党は次の総裁を選出しなければならなくなった。二階さんは正式な総裁選出ルールではなく国会議員だけの投票で選出するレールを敷き、安倍政権の継承と言う点で官房長官時代が評価され菅政権が決まった。 

官房長官として長期政権を支え、内閣人事局制度を悪用し中央官僚を掌握し行政を牛耳った。ここまでは、メデイアが作り上げた菅像ともいえる。メデイアはこういうことしか報道していなかった。

しかし、安部前総理が四苦八苦し挫折(?)したコロナ対策を引き継ぐもそんなにうまく行くとは限らない。小池都知事に尻をたたかれての「後手後手」が目立った。 

感染の拡大がとまらない新型コロナ対策、東京オリンピックでは有観客か無観客かでギリギリまでもめる。決断が出来ないのは、安心データで「様子見」を続け、不安データでの「決断」が出来ないのだ。自分に都合のいい人間を重用する。専門家のアドバイス、進言も最終的には政治判断として自分の都合のいい判断をする。 

「ブレない」という評価もあるが、一度決めたら状況が変わっても固持する欠点なのだ。状況、不利なデータが出ても無視する。 

優柔不断と言われてもPDCAサイクルをまわし決めた目標達成へ検証(チェック)を繰り返し国民とコミュニケーションをとることが必要ではないか。緊急事態宣言が何故、成果が出ないのか。方針の間違いがあれば国民に謝罪し新しい政策を実施する。 

民間会社が利潤の最大化を目指すように政治は「国民の安全、健康」を最大限守ることだ。今、菅政権はそこが出来ていない。東京オリンピック開催は「安心安全な大会」「下界の感染拡大とは無関係」と言い張る菅総理に国民の健康など守ることはできない。

すでに菅総理には「国民の安全と健康を守る」責任が果たされていないのだ。ワクチン接種の進み具合、ラムダ株のまん延など理由にするのなら国民にしっかり説明すべきだ。 

官邸での記者会見も一人一問、再質問は認めない、人数制限などとんでもないことだ。臨時国会も早急に開くべきだろう。「出口戦略」として感染基準の見直しがされそうであるが、間違ったメッセージを国民に与えないようしっかり説明すべきだ。 

強権を発することは得意でも大事な国民との対話が下手では「良い政治家」とはいえない。

 

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