菅総理は迫る自民党総裁選を無投票再選の考えを持っているようだが、現役が立候補しないということは、「自らの失敗」を認めたことになるのだから立候補に拘るのはわかる。しかし、ご都合主義の「たらい回し」政権は短命で危険なことは今までの事例で分かる。
特に、前政権が「政治とカネ」などの不祥事、政策が信頼されなかった例での[密室での次の指名」は国民から認められにくい。
そんな時は、正式な党員投票で次を選ぶべきだ。
「政治とカネ」で秘書が自殺した竹下政権の後、竹下さんは宇野さんを指名したが、何故宇野さんか理解できなかった。そのうちに愛人問題が発覚し総選挙の当たっては自民党本部を一歩出たところで演説し街頭演説には出なかった。すぐに辞任した。
小渕さんが倒れた後、自民党の重鎮4人が集まり、「次は森」を決めたが、小渕さんは病状から次を指名することなど出来ない状態だったことがわかった。森政権も森さんの「神の国」発言などがあり引責辞任した。
小泉さんが退任した時「次は安倍でいいだろう」と安倍さんが引き継ぎ安倍第一次内閣ができたが、準備もできていなかったし、お友達を入閣させいろんな問題を起こし体調不良もあって政権を放り出した。
安倍さんのあと、麻生さんが引き継いだ。秋葉原で漫画オタクの若者に人気があることがわかったのだが麻生さんも御多分に漏れず短期で終わり、「政権交代しませんか」と民主党が総選挙で戦い、自民党は下野する羽目になった。
その民主党政権も財源の手当てのない公約の連発で信用を落とす。党内では小沢さんとの権力の二重構造ができ政権としての信頼が落ちた。
鳩山→菅→野田と短命政権が続いたが、3年で民主党政権は崩壊し、再び自民党政権へ、正式な党員投票で再び安倍さんが返り咲き8年間と言う長期政権を築いたが、新型コロナ対策や自らの後援会に政治資金規正法違反、民主政治の根幹を揺るがす森友事件などで再び政権を放り出した。
そのあとを菅さんが継ぐ動きを二階さんが作ってしまった。正式な党員投票ではなく、自民党国会議員間での投票で菅総理が誕生した。1位は菅、2位は岸田、3位は石破さんだった。いつも問題になるが、世論調査では上位につける石破さんには総裁の芽がないのだ。
菅総理のその後は見ての通りだ。短期政権で終わるか、再選につながるか。まず自民党員による正式な総裁選をやってほしいものだ。
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