手こずり、手詰まりの感染拡大防止策も緊急事態宣言、まん延防止策の9月12日まで延長するというが成果があるわけではなさそう。背後には政治判断と言う。要は、菅総理の描くシナリオらしい。
「国民の安全、健康を守ることが私の責任」と豪語しながら感染者数の急増、死者数も増加する一方で約束が守られていない。オリンピック開催が感染拡大に影響しているのではないかと聞くと、「関係なし」の一辺倒だ。理由の説明はない。
それが分かっているのだろう。健康を守るために医療体制に整備をするという。抗体カクテル療法の推進を言い出した。何を思ったのか仲の悪い菅総理、小池都知事がそろって抗体カクテル療法をやっている現場を視察したと言う。
2人ともにオリンピック開催中の感染者数激増に何ら手を打てなかったことで国民から批判が集中している。無観客で強行したが、次のパラリンピックでは中止の議論もされず無観客での開催になったと言う。パラリンピックを児童に見せる意義を強調している。
ワクチン接種も含め12日までに成果を出したいところだろう。
しかし、菅総理の立場も厳しい。まず8月22日の横浜市長選だ。IR推進の林現知事が苦戦、小此木vs山中の戦いで野党推薦の山中さんが優勢らしい。もし菅総理推薦の候補者が敗れると足元から求心力が失せる。
続く9月の自民党総裁選がどうなるか。二階幹事長の支持もあり「現職が立たないわけがない」と強気の発言をするが、「菅降ろし」「反二階」の動きも出ている。自らの派閥を持たない菅総理にとっては痛手だ。
菅総理の無投票当選のシナリオも怪しくなる。ここは堂々と党員による正式な総裁選をやるべきだろう。
石破さんや岸田さんがどう動くか。石破さんは世論調査でも第2位の人気だが、自民党議員中では人気がなく、20人の推薦人を集めるのも大変だ。
その点、岸田さんは派閥の長だ。世論調査での人気も菅さんとおなじ4%程度だ。ここは菅vs岸田でどうか。岸田さんに発信力があるかどうか。
でも一番国民にとってインパクトがあるのや菅総理の引責辞任だ。
「ワクチン接種を進め、人流の減少が出来れば感染者数の減少につながり成果が出ると思っていたが、私の考えを国民に伝えることが十分でなかったことを反省し、ここは人心一新で新たに挑戦することが重要と判断し私は退くことを決めた」と記者会見を開けばいいのではないか。
政治は安倍さんや菅さん個人のものではない。「国民にとって何が一番重要か」を考えれば引き際が分かるはずだが・・・。
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