あれだけ毎日SNSに顔を出していたプレゴジン氏の姿が見えなくなった。プーチン体制、国防省を批判、「正義の行進」はモスクワまで200km進んだところで何故か、撤退を決断した。行軍中は各所で国民に盛大な歓迎を受け、撤退時も握手を求めてプレゴジン氏に迫る光景はプーチンの支配力を低下させたには確かだ。
ウクライナ侵攻は当初、ウクライナに住むロシア人の保護、ロシアの安全保障のためのNATO拡大阻止、反ナチだったはずだ。しかしロシア人保護どころか、プーチンの特殊軍事作戦は街を破壊し、多くの死傷者を出す結果になっているし、スウェーデン、デンマークがNATO加盟を急ぎ国境線が1300km伸びる結果に逆行した。またゼレンスキー大統領をナチといったがプーチンこそナチではないか。
プレゴジン氏の「正義の行進」のスタートと1日足らずの撤退はロシアのウクライナ侵攻の重大な局面で世界中を「喜ばし」かつ「がっかり」させた。
背後にベラルーシのルカシエンコ大統領とプレゴジン氏との電話で仲裁か何かがあったらしい。プレゴジン氏も流血は避けたい。プーチンの言う反逆罪は意に沿わないし、ワグネル軍団の兵士は守る必要があったのだ。
ルカシエンコ大統領、プーチンの側近、そしてプーチンが今回の反乱のどうかかわったかは知らない。一説によるとプーチンはあまり関係せず、自分に抵抗する反逆者として厳正な対応を主張しているのかもしれない。
プレゴジン氏が今、どこにいるかもしれない。ベラルーシには入っていないという。しかしプレゴジン氏は強硬なワグネル軍団に守られているはずだ。容易に暗殺されたり逮捕されたりはしないだろう。
兎に角、ロシア国内でも人気があるようだ。消息不明が続くとプーチンが疑われることになりマイナスのイメージにならないか。
専門家は一斉にプーチンの指導力低下するとみる。今後のウクライナ動向に注目だ。
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