2024年5月7日火曜日

今日の新聞を読んで(681):微粒子による温暖化防止も原理は同じでも「自然現象」と「人工現象」では違いも大きい

 各国が参加する温暖化防止対策もCO2などの排出量削減計画を毎年進めているが、巨額な資金を投入しても1.5度以内に抑えることは難しく2.0度も近いという。先進国と後進国の経済成長の違いが大きく影響していないか。

一つの技術としてエアロゾルなどによる「日傘効果」がある。よく言われるのが火山噴火で拡散されるエアロゾルなどにより日光を遮って気温を抑える現象だ。

ところが朝日新聞2024.4.28の「微粒子を空に 温暖化防ぐ?」の記事が目に付いた。メイクサンセットという民間企業が、温暖化対策事業として微粒子を詰め込んだ気球を上空に上げてまき散らす事業を始めたという。

原理は同じでも火山噴火など自然現象と人工的にやるのではちょっと違う。人工的にやると地球全体の影響を考える。局所的に不都合が生じると大きな問題になるのだ。

自際に、隣国メキシコが通告もなく同意も取らずやったとして批判声明を出した。

専門家も時期尚早と批判する。効果が十分明らかになっていない段階での実行は無責任という。

進まぬ地球温暖化対策で原理的には同じなので事業化しようとする動きは理解できるが、人工的にやることでの問題を解決すべきか。


0 件のコメント: