2024年5月11日土曜日

裏金初公判:肝心なことは「謎」だらけ、旧安倍派と検察の「幕引き」狙いか

 旧安倍派のパーテイー券不記載での裏金作り公判が始まり、旧安倍派の事務総長で会計責任者の松本氏の初公判が始まったが、肝心なところは謎だらけで、旧安倍派と検察の幕引き狙いがうかがえる。与党自民党の最大派閥vs検察の戦いだが、検察も公務員で与党自民党を敵に回したくはない。

不明が多すぎ、裏金作りも3000万円の限度、起訴された議員もいれば、多額な裏金も起訴を逃れる不公平も出て、あとは検察審査会に任せるしかないか。

20年前から始まったというが、誰が発起したのか、自民党の調査報告にも、検察の陳述でも出て気なかった。

旧安倍派は安倍さんが派閥の長に帰ったときに、裏金作りの中止を指示したが、安倍さんの死後復活した。5人衆で議論されたというが、西村事務総長は「結論は出なかった」というか、塩谷さんが「継続は仕方ない」ということになったという。

誰の意見で復活したのかわからない。

検察の立憲条件もあり、すべてを起訴することはできない。過去の事案から立件は3000万年が基準となる。3000万円に近い三ッ林さんや萩生田さんは立憲されていない。

収支報告書は3年間でそれ以外は対象にならず、政治資金の透明化を阻害している。過去にさかのぼって審査すればある程度はわかってくるのか。

松本さんは虚偽記載は認めるも「中抜き」は知らないという。還流は違法性はなく、虚偽記載が問題なのだ。還流してもそれなりの記載があれば違法ではないのだ。

30年前にも問題化して改善が求められた裏金作りが、今回も表面化した。何故、繰り返すのか。何故自民党は裏金が必要なのか。

自民党内での調査でも何に使ったのかはわからない。野党や国民の関心事は何に使ったかが問題なのだ。選挙資金、自由に使える金が欲しかったというだけではわからない。しかも政党交付金で自民党は160億円を受け取っている。それでも足らないというのか。

検察も公務員。出世を考えると最大与党の派閥とは争いごとは避けたいところだ。後は検察審査会で是非を審決すべきだ。「悪は眠らせない」の特捜部に代わって「政治とカネ」に侵犯を加えるべきだ。



0 件のコメント: