2009年5月14日木曜日

小沢さんの敗因は「自分が変わることができなかったこと」では

小沢さんの11日の辞任会見場に入る時の顔は「何かがぶっきれた」ような、安堵感のにじむモノのようだった。公設第一秘書が逮捕されて以来、冴えない顔は人気の下落がありありと分かる顔だった。
 今回の会見の本旨は、政権交代に向け自分が代表であると支障来すことを避け「挙党一致態勢をより強固にする」ため辞任するが、「政治家としての最終目標である政権交代を目指す」「経済社会を根本から見直す」ことに代わりはないと言うことだったと思う。
 しかし、この事態を招いた西松建設疑惑献金問題については何ら言及せず、ほおかぶりする姿勢だったので、「何故辞任するのか」改めて疑問が湧いて来るのは仕方ないことである。
 案の定、記者から「離党、議員辞職はしないのか」との質問には、「何で離党しなければならないのか。法に基づいてキチンと処理しており、一点のやましいことはないし、政治責任で身を引くわけではない」と強く自身の疑惑を否定した。
 これには直ぐに賛成できない。今政界に要求されているのは「CHANGE」だ。このまま「政治と金」の問題に何ら説明せず、ほおかむりすることは、従来の政治手法と変わらない。
 民主党の小沢支持者はマニフェストで「企業献金全面禁止」を掲げるのだから、「政治と金」の問題に答えていると強弁しているが、これで説明責任を果たしているとは思えない。
 このままでは、小沢さん自身には勿論のこと、民主党に対する不信を払拭することは出来ない。
 今後も小沢さんは自らの政治目標でもある「政権交代」に向け、選挙でがんばると言っているようだが、ここは1,2歩退いて政治活動をやった方がよい。新しい民主党のリーダーに誰が選ばれるか分からないが、新しいリーダーと小沢さんの2頭建てでは2重支配構造になり、党内運営もゴタゴタするだろうが、政権を執った場合には更に混乱してくる。こんな状態になれば国民が迷惑するだけなのは、村山政権で経験済みだ。
  小沢さんの今までの政治活動を見ると、節目節目で「政治を変えよう」と行動していることは理解できるが、結局は「自分自身が変わっていなかった」ことが最大の誤算であったと思う。
 小沢さん ここは1,2歩退いて行動したらどうか。

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