2010年1月23日土曜日

マイナスイメージが増殖する民主党


今、若手国会議員が明暗を分けている。
 自民党の小泉進次郎さんは、新人議員でありながら、自民党総裁選合同会見で質問にたち「理想とする政治家は誰か」と問いかけた。先日の予算委員会では、フリップをかざす裏方の役にも徹している。テレビ画面で3回ほど「自由があるのが自由民主党、自由がないのが民主党」と民主党内の自由な発言がないのを揶揄していたが言い得て妙だった。自民党が将来を期待する新人議員であることは分かる。

 一方、民主党の石川さんは、小沢さんの政治資金問題で虚偽記載の張本人になってしまった。確か当選初期には、高額の議員宿舎に入るより、ビジネスホテルに泊まって週末選挙区を往復する方が安いと言っていた新人議員だ。小沢さんの秘書になったのが不運の始まりだったのか。

 それにしても、政権トップ2人が、共に政治資金疑惑を抱えての政権維持は異常な状態であることは明らかだ。小沢さんは、秘書らの逮捕で「検察と戦う」と宣戦布告し、鳩山さんも同志として理解を示したが、検察組織を相手に戦うのでなく、問題は政治資金規正法での虚偽記載、不記載容疑の有無をめぐり対決するのではないか。

 その政治資金規正法を、修正申告すれば片づくと2人は安易に解釈している。しかしこれは間違いだ。議員の公明正大な政治活動を国民の監視下におく民主主義国家では重要な法で、それに違反している疑いがあり、禁固刑をもって処罰することも出来るのだ。

 民主党も野党時代に比べて、あらゆる面で歯切れが悪い。

 野党時代は「政治とカネ」の問題では、「秘書のやったことは議員の責任」「私だったらバッジを外す」と言いながら、自分のことになると「私腹を肥やした訳でない」と責任逃れする鳩山さん。「なんら意図的に法律に触れることはやっていない」と訴える小沢さん。

 いろんな意見が党内で活発だったが、実力者小沢さんの献金疑惑では、報復を恐れて口をつむぐ。小泉さんが、「自由のないのが民主党」といったことは当てはまる。

 総理や閣僚の軽い発言も問題だ。指揮権発動共受け取れる発言、メデイアア批判ともとれる総務相発言など、改めて撤回されたり、釈明される誤解を生む発言は、政権与党の自覚に欠ける。

 今の民主党は「大政翼賛会の様相だ」と指摘され反論する鳩山さんだが、「捜査の行方を静かに見守る」、持ち上がってきた「可視化法案を時期尚早」と言うのがやっとだった。

 大事な国会審議も、「政治とカネ」の問題の目処が立たない限り、身のある審議は期待できないようだ。

 ところが不思議なことに、鳩山政権の支持率は降下するものも、民主党の支持率はまだ高い。自民党を大きく引き離している。

 国民はまだ民主党に期待しているのであれば、早めに鳩山総理、小沢幹事長は退き、新しい政権で国民の期待に応えるべきだ。小沢さんが抜けた後を心配する向きもあるだろうが、イメージ・チェンジしか今の民主党の起死回生の道はない。

0 件のコメント: