2010年1月20日水曜日

小沢さんがまかり通れば、民主主義は暗澹たるものに



小沢さんが先に、検察批判をした時に、語った言葉を捩るとこうなる。



 小沢さんの足跡から日本の政治を見ると、暗い権力闘争は見えるが、明るい政治は見えてこない。明るい兆しかと期待すると、疫病神を引きずっている。



 小沢さんの傲慢さを見せつけたのは、自民党時代、経世会が総裁に誰を推薦するかを決めるとき、大先輩の宮沢さんを呼びつけて面接したことだ。絶大な権力を背景に出来たことであるが、時のメデイアは驚きの報道をした。



 自民党内で主導権を握れなかったため、党を飛び出し新進党を結党した。あのド派手なオープニングセレモニーには目を見張るものがあった。



 一度だけ、国民に束の間の希望を与えたのが、日本新党など7党会派で発足させた細川政権であったが、権力を掌握したい小沢さんとは権力二重構造を構築、旧大蔵省を取り込んだ環境福祉税や細川さん自らのスキャンダルで、あっけなく崩壊した。これ以降、小沢さんが絡むと必ず、権力の二重構造が心配されることになる。



 結党/解党を繰り返す小沢さんは「壊し屋」の異名をとるようになった。この時の政治資金の処理をめぐって疑惑が出てきたが、これが今土地取引の原資になったのではないかという疑惑が持たれている。



 民主党に吸収合併されてからも、小沢さんは相変わらず権力闘争の中にいた。合併時は「私の方からうかがわなければなりません」、「すべて民主党のやり方で」と低姿勢であったが、代表選に打って出た。



 「変化」を求めて、菅さんが優勢だった代表選で、「私こそ、変わらなければなりません」と意表つく宣言で、代表選に勝ち抜いたこともある。



 しかし、残念ながら、小沢さんは少しも変わっていないのだ。



 党首討論をやれば、自民党総裁を相手に一枚上手の論陣を張る小沢さんであったが、小沢さんで日本の民主主義が良くなった例は思い出せない。民主党代表→総裁候補として総選挙を戦い、国民の信を問うこともせず、裏で政権を操る行為は民主主義とは言えない。



 好き勝手に、わがままな権力闘争を政治のなかでやる小沢さん率いる今の民主党政権に、どうやって希望を見いだせるのか。



 国会参議院での自民党尾辻さんの代表質問での「天に恥じることがあれば、即刻辞するべきだ」との警告を鳩山さん、小沢さんはどう聞いたのか。

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