2016年8月1日月曜日

東京都知事選(9):「増田、鳥越に不思議な負けなし、小池に不思議な勝ちあり」か

今回の東京都知事選は、「増田、鳥越に不思議な負けなし、小池に不思議な価値あり」と考えるとプロ野球・野村監督の「負けに不思議な負けなし、勝ちに不思議な勝ちあり」が当てはまるのではないかと思う。負け試合には負けた理由がはっきりしているが、勝ち試合には何故勝ったのかよく分からない事がある。だから勝った時はしっかり何故勝ったのか検証する必要があるのだ。

勝った小池さんは最初は孤軍奮闘だったが選挙選が始まり中盤から多くの仲間の輪が出来上がり「これで勝てる」と述懐していた。それに敵失が相まって勝ちへ進んだ。都民vs都議連、都議会の構図は舛添問題もあって風が吹いた。誰も言わないがポピュリズムだ。

一方、負けた増田さん、鳥越さんはどうか。

増田さんは、岩手県知事経験で政策に強く、実務型を謳っていたが、これはというキャッチフレーズはなく、知名度も低く地味な感じだった。後半に応援に入った自民党議員も増田さんの名前を正しく言える者ないなくて、その真剣度に疑問符が付いた。更に石原さんの応援は肝心なときに逆に票を逃がすことになった。

鳥越さんは、究極の後出しジャンケン、既に出馬表明していた候補者を下ろしての野党統一候補、記者会見でも「政策なし」(?)を浮き彫りにし、街頭演説では応援弁士に任せ、自分の演説は極短時間で聞きに集まっていた有権者を怒らせた。そして最後はスキャンダル報道で敵に票を流してしまった。

小池さんの選挙期間中に発した公約(?)、キャッチフレーズは都民皆がテレビの情報、報道番組で知っている。


今後の小池都政を見て小池さんの勝ちの要因を検証していくべきだ。決して風であってはいけない。

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