2015年6月27日土曜日

安倍さんの「我々が限界」発言:憲法9条解釈ばかりでなく安倍政権自体も?

安倍さんは26日の衆院特別委員会で集団的自衛権行使の憲法解釈は「我々の解釈が限界」と答弁したが、安倍さん自身の政権ももう限界ではないか。このままだと日本の民主政治、立憲主義が土台から崩壊する危険を感じる。これ以上はやらないと言ったって誰が信用するか。

新聞報道によると維新の党の井坂さんの「更に集団的自衛権の行使拡大が必要になってくる可能性があるか」との問に安倍さんは「現憲法が認める集団的自衛権の解釈変更において我々の解釈が限界」との考えを示した。

民主党岡田さんは「武力行使するかどうか重大な判断を政府に白紙委任する結果になっている」と追求しているが、安倍さんは「その判断は政府により異なる可能性はある」といったことがある。

能力のない政府であれば正しい判断は出来ないことになるのだが、思い込みの激しい安倍政権に正しい判断が出来るのかも疑問だ。

また、安倍政権の憲法9条解釈改憲が限界というが集団的自衛権行使の根拠に挙げている最高裁の砂川判決も集団的自衛権の行使を判断したものではないことは専門家が指摘しているところで「いいとこ取りのつまみ食い」だ。根拠の薄い資料で合憲性を主張する手に国民が乗ってはいけない。

立憲主義に反し独断横暴な政治手法をこれ以上許してはいけないのだ。

さらに、アベノミクスに対するメデイアの報道を政権が牽制することに端を発した「言論の自由」「報道の自由」を踏みにじるような発言が自民党内に蔓延し政権にヨイショする雰囲気が強い。

自民党内の若手、中堅で立ち上げた勉強会で「メデイア虐め」、「新聞を潰せ」発言が出たことには驚く。安倍政権の醸し出す異常な言論がまかり通っているのだ。

人事にも介入し自分の思うがままの政策をごり押し、ポスト安倍の芽を摘んで長期政権を築こうとする安倍政権をこのまま放置していたら日本の民主政治を土台から壊してしまうことになる。

自民党内は安倍系保守がリベラルを駆逐する勢いのように見えるが、自民党政権を維持するのであれば自民党内から自浄作用が現れても良さそうに思うのだが。

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