2015年6月8日月曜日

読売新聞(2015.6.8)世論調査から:安保法制「違憲」でも安倍内閣支持率は53%か

読売新聞(2015.6.8)の世論調査を見ると安保法制「違憲」でも安倍内閣の支持率は53%だ。新聞社の世論調査は問題があるが、今までの内閣の支持率は半年も過ぎると50%を割る傾向を示していたが、安倍政権はいまだ50%台を確保している。

不思議な力を持った内閣と思う。世論調査の項目を繋ぎ合わせてストーリーを作るのはどうかと思うが、その世論調査を見るとおかしな点が目につく。

首相は信頼できない(信頼できる10%、信頼できない37%)が、これまでの内閣よりマシだ(43%)と見ている。他の内閣ではだめと見ているが、どんな内閣を想定しているのか。

民主党を中心の野党の内閣は無理だろう。では自民党の他の内閣はどうか。ポスト安倍の顔も見えず逆に安定政権になっているようだが、石破さん、谷垣さん、岸田さんらは何を考えているのか。ここはダンマリを決め込んで禅譲を待つということか。

今注目を浴びている安保関連法案の今国会採決を急がず、慎重審議を主張すれば支持されると思うが、今の自民党内ではご法度なのだろう。

また、経済政策は支持する(49%)が、景気回復の実感がない(75%)という。では経済政策のどの点を支持しているのか。メデイアの報道では好転している面もあるが自分のところにはまだ恩恵が来ていないということか。もうしばらく待てばそのうちによくなるだろうと見ているのだろう。

今、安倍政権が執念を燃やす安保法制化では、抑止力が高まるとは思わない(54%)が、法整備には賛成(40%)という。効果の分からない法案をどうして整備を急ぐ必要があると見ているのか。

国会審議をNHK中継で見ていると、大臣がペーパーの棒読みをしなければ説明できない法案がよい法案なのか。むしろ堂々と率直に自分の考えを述べることのできる法案に持っていくべきだと思うのだが。

憲法改正の裏技ともいうべき手段を使っての安保関連法案の審議であるが、80時間の審議時間が打ち切りの目安になっているようだ。


特別委員会、衆院本会議での強行採決の姿が見えてくる。こんな内閣の支持率が53%なのだ。

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