自民党HPより |
国民の命と生活を守るのは憲法9条か、安保関連法案かという議論になってくる。如何に現憲法が今の厳しさを増す安保国際環境に対応していないと言っても現憲法がある限りこの理念に反することは出来ない。
又、内閣でもきちんと整理されているようにも思えない。
国会審議を聞いていると、安倍さんは「自分の思いの範囲内」で流ちょうに答えているように見えるが、肝心の点ははぐらかし発言にも一貫性がなさそうだ。
担当大臣である中谷さんは全てペーパーの棒読みで官僚のアドバイスを受けながらの答弁を繰り返している。弱点とみると野党は中谷さんを集中攻撃し失言を誘い出そうとするが、安倍さんが手を上げて答えさせろと言う。
安倍さん自身の失点は内閣に取っては致命傷になるが、安倍さんは知っていることしか答えないのでかみ合わない。
更に、野党質問は「リスクはどうか」とか用語の定義の質問に偏る。11本の法案(改正案)を一括提案したのだからどの法案のどこを改正し「国民の命、生活を守る」内容になっているのかよく分からない。
憲法の解釈改憲の疑いがあるのだから1本1本の法律をよく審議すべきではないのか。このままでは有権者は「今、何故」の質問になってくる。
確かに現憲法は個別的自衛権、集団的自衛権について「はっきり言っていない」のだからいろんな解釈が出てくる。「縛りのために新3条件」を加えたと言ってもその時その時の国際環境や政権の体質で適当に変更される可能性は大きい。
自民党が公表した「日本国憲法改正案」(平成24年4月27日)によると、第9条で「自衛権の発動を妨げない」、活動は法律や国会の承認が必要だが「国防軍の設置」、「領土の保全」を掲げている。現憲法よりも一歩踏み込んだ内容であることは確かだ。
ところで集団的自衛権で国会審議がゴタゴタしていると、隣国は内心笑っているのではないか。これでは抑止力など期待出来ない。
何らかの改革は必要であることは分かるが、ここは一旦引っ込めてよく議論し出し直しすべきではないか。
YESマンだけを集めた有識者会議、最高裁の砂川判決で論理的整合性を主張するのは余りにも安易過ぎないか。
それだけ政権にも弱点がある。
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2015.6.14掲載
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