2015年6月4日木曜日

高村・自民党副総裁の「この国の政治どうなるのか末恐ろしい」発言に異議あり

今、国民の多くは安倍強権政治で「この国の政治がどうなるのか末恐ろしい」と思っているのではないかと考えるが自民党副総裁の高村さんは野党の政治姿勢を批判して「この国の政治どうなるのか末恐ろしい」と記者団に発言したことがmsn(2015.6.4)の朝日新聞デジタル記事で分かった。

高村発言にチョット待ったといいたい。実際は逆なのではないか。安倍政権の集団的自衛権行使にかかわる安保法制、本来であれば憲法改正、安保改定を経なければならない憲法9条の解釈見直しを閣議決定でやってしまったし、一強他弱の国会での勢力を背景にろくに説明もなく「公約に掲げているので承認された」と何をやっても良いような風潮が国会ではびこっていないか。

朝日デジタルによると、高村副総裁は安保法制の特別委員会での審議で野党の姿勢に苦言を呈しているのだ。

「早く審議しろ」と言いながら国会で審議が始まるとなんだかんだ言って審議に応じない。事前質問項目に上がっていなかったことを外務大臣に質問し答えに窮すると「一本取った」と国民に見せつける。

そこで、「これからのこの国の政治はどうなっていくのか末恐ろしい」という発言になったのだ。

更に、安倍総理の異例の不規則発言を棚に上げて、野党は総理の説明を邪魔したりするが「本当は説明されると野党が困るのではないか」とも断じ、責任野党であるならしっかり中身で勝負しろというのだ。

国会での質問者は国民が選んだ代表で有り、答弁も国民に向かってやるべきであるが、高村さんには野党しか頭にない。

また、NHKの国会中継を見ていると、質問者はボードまで用意し何を質問しているのか視聴者に分かるよう努力しているが、大臣は官僚の書いたペーパーの棒読みだ。大臣が答弁に窮すると後ろから官僚がアドバイスする。

不思議に担当大臣が答弁に困っているのに安倍さんは率先して代わりに答弁しようとするが自分の知識の範囲内で答弁するので肝心なことをはぐらかせている。
質問者が「質問に答えていない」と不満を言うシーンが多い。それでも突っ込んで質問しないのはどういうわけか。

政治不安の多くは安倍政権の政治姿勢にあるのではないか。

そして高村さんのような考えの政治家が党の要職に就いていること自体に末恐ろしさを感じないか。


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