金食い虫のオリンピックはもう御免? 広がる東京オリンピック騒動、ボストンは2024年夏オリンピック招致辞退?。27日、日刊スポーツでボストンが2024年夏のオリンピック招致を辞退したと米国オリンピック委員会が報じたことを知った。こう言うことはこれからも増えるだろう。国威発祥、都市開発の起爆にオリンピックを招致する動きも過去の物となるのか。
その理由も開催に対する支持が40%と低くカネがかかることに住民の反対があるようだ。大会の赤字を市が補填するほど財政に余裕がないのだ。
日本も決して財政的に余裕はないが、メインの国立競技場は「他に類のない真新しいスタジアム」、「東京都はこのために4500億円を用意している」など世界が驚く奇抜な計画、財政的にも余裕があるように見せたが、いざ基本設計に移ると膨らむ建設費、2兆円とも言われる大会運営費、大会後の維持管理費40億円など課題がはっきりしてきた。
今まで詳しくは知らされていなかったが新国立競技場の建設費2520億円には多くの国民が唖然とした。メデイアの世論調査で批判が高まると安倍政権は支持率下落を恐れて白紙撤回を決断した。
IOCもコスト高騰の批判に答え削減をメインにした「アジェンダ2020」を採択し東京オリンピックのコスト削減対応に一定の理解を示した形になったが、コスト高騰→開会不可能になることを恐れての対応だ。
その背景にはブラジルのW杯、オリンピック招致反対、国民の生活に支援を要求するデモが多発していた。
国威を世界にアピールするメイン会場、カネのかかる開会イベントなど途上国にとっては贅沢この上ないイベントなのだ。
ところで2020年招致活動で東京に敗れたマドリード、イスタンプールはどう考えているのか。東京の招致活動の内容が大きく変更になったことに「それ見たことか」と思っているのではないか。
マドリードはスペインの厳しい経済状況に対する懸念もあって低予算での開催を提案し多くの施設で既成施設の使用を提案しエコな開催を印象づけていた。
なんと言うことはない。今東京がそれをやろうとしているのだ。
イスタンプールも欧州とアジアの架け橋を主張、国内の開催支持は94%、強固な財政基盤、インフラ整備を唱っていた。
猪瀬前知事は、「途上国は先進国を追いかけていれば良いが、先進国は自分たちで未来を造る必要がある」と意気込みを示し、その結果東京、イスタンプールが有力とみられていたが「TOKYO」に決まった。
東京オリンピックも過去に戦争で中断した事があったが、今度はメイン会場の騒動、建設費の高騰などで工期が間に合わず中断と言うことにならなければ良いが。「次に何が起きるか」が日本国民の心配事ではないか。
早速エンブレムに対してクレームが付いた。関係者は「しっかり調査しているので心配ない」と言うが相手は訴訟に持ち込むようだ。似ていると思えば似ているのだ。
この件に関してデザイン者のコメントが気になった。エンブレム発表会の後の記者会見で「今後どんな問題が起きるか心配だ」と言う意味の発言があったのだ。何やら盗作の疑いがあるような発言だった。
オリンピックという巨大なイベントだからいろんな意味で注目されているが、財源は税金だ。決して官僚のやりたい放題ではダメだ。大きなイベントほど経理を公開する必要がある。
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