2015年7月12日日曜日

ギリシャ財政危機:チプラス政権の衆愚政治に振り回されるEU

チプラス政権の衆愚政治に振り回されるEU、ユーロに残るか離脱するか、ギリシャの財政危機に直面しドタバタが続いているが、チプラス政権を見る限りギリシャの民主政治は衆愚政治、騙しあいの連続ではないか。だからEU諸国は「今度は本気か」と不信感を募らせる。

デモクラシーはギリシャが発祥と言うが衆愚政治なのか。公務員給与、年金を増す衆愚政策の無駄遣いで財政赤字は対GDP比15.6%に達し今、41兆円という債務に苦しめられている。IMF,EUからの支援がなければやっていけない国家財政の破綻を来しているのだ。ユーロ加盟の条件である3%も越える3.7%の嘘の報告をしていたことから一気に信用をなくした。

更にチプラス政権の衆愚政治が続く。

EUの緊縮政策導入で経済は疲弊し国民の生活は困窮の極みだと「反緊縮」を唱って支持を得た政権だが、EUの譲歩が得られず支援交渉が難航するとみるや国民投票で「NO」を訴え60%以上の支持を背景に強気の交渉を進めるも妥協は成立せず。

今度はチプラス政権はEUが求めていた緊縮政策と内容が同じ緊縮政策に賛成を求め議会は120億ユーロの財政改革案を賛成多数で議決しEU側に提出した構造改革案を承認した。

でもチプラス政権のこんなやりかたにEU諸国はギリシャの本気度を測りかねているのは当然だ。

チプラス政権が緊縮政策を受け入れ支援を受け入れる代わりに41兆円債務の軽減を要請していることだ。ドイツは強く反発している。

ドイツの立場も微妙だ。際限なく借り入れたギリシャに責任はあるが貸した側にも責任があるのだ。更にドイツナチスに占領された経験もある。

ユーロ圏離脱か残留か、国民を生活の危機にさらす土壇場に来たギリシャの民主政治に振り回される状況が続くのか。

物事を自由に語り合い、考える余裕を持つことが重要で、この考え方がギリシャ主義と呼ばれヨーロッパ文明の基調になっていると百科事典には載っているが、今の民主主義は衆愚政治になっていないか。

偉大な哲学者を輩出したギリシャだが、今は智の力も相当落ちたものだ。

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