2015年7月5日日曜日

安倍さんの報道機関萎縮発言:本当に恥ずべきは何も言わない自民党議員自身では

国会特別委員会で「安倍政権の政治姿勢が報道機関を萎縮させているのではないか」との枝野さんの質問に「本当に萎縮しているのであれば報道機関として恥ずかしいこと」と居直りの答弁をしたがメデイアもさることながら自民党議員自身が萎縮していることがもっと恥ずかしいことではないか。

あれほど自民党議員3人の報道機関圧力発言を「私的な会合」として謝罪を渋っていた安倍さんが3日の特別委員会で「大変遺憾で非常識、民主政治の根幹をなす「報道の自由」「言論の自由」を守っていく」と答え、「権力を持って企業に圧力をかけ広告を出さないようにすることがあってはならない」という。

テレビのニュース画面で見ていると、安倍さんはペーパーの棒読みで本心からそう思っているかは疑問だ。本当に自分の言葉で釈明しているのか。

この謝罪発言に至った理由は勿論安保関連法案の国会審議が遅滞することを恐れてのことだろうが、自民党内の閣僚や長老が派閥会合で次々に批判したことが大きいのではないか。石破さんの「何か感じが悪いよね」、「開いた口がふさがらない。論評に値しない」など辛らつな批判が続いた。

余り報道されていないが、安倍さんは「リベラル派は寝たふりをしていたと思っていたが起きていたのか」と3人の報道機関圧力発言での谷垣幹事長の処分を皮肉っていたが、どっこいリベラル派は生きていたのだが相変わらず党内から異論も出ている。

これを機会にリベラル派が総裁選に対抗馬をたて自民党を立て直すきっかけを付けるかどうか。

安倍さんは「萎縮したのであれば報道機関として恥ずかしい」と報道機関をまたまた牽制する発言をしたが、自民党総裁として自民党内を萎縮させる結果になっていることをどう思うのか。

安倍さん自身が一番恥ずかしい立場にいることを分かっているのか。



関連記事
2015.7.2掲載
自民党安倍系保守派の報道機関への圧力発言:その根源は安倍総理の姿勢にあるのでは

0 件のコメント: