安保関連法案の政府案と維新の党案 読売新聞2015.7.4 |
維新の本心は何なのか。地域政党「大阪維新の会」に振り回される国政政党「維新の党」だがその立ち位置は安倍政権に是々非々の政権寄りなのか、再編を目指す野党なのか。
大阪都構想の是非を住民に問う住民投票前日には関西に出張しながら会談はしていない(?)安倍さんの奇妙な動き。住民投票に敗北するや政界からの引退を宣言して静かになったと思ったら、どちらから声をかけたか知らないが安倍-橋下会談を東京でやった。
その後、維新の党が安保関連法案への対案を出そうとしていたが橋下さんはツイートで「こんなのダメだ」と噛みついた。
慌てた(?)東京の国会議員団は挙って大阪参りで橋下さん参加での「勉強会」を開いた。タダそれだけに満足したのか、「理解出来た」として対案の提出を執行部に一任した。地域政党の最高顧問が国会議員で作成した政策案に反対したのだ。「維新」という看板を背負っている政党にとっては創業者の威光は無視できないのか。
橋下さんは大阪都構想では反対派を敵に回し、それが惨敗すると今度は東京系国会議員を敵に回すことにしたのだ。
常に誰かを敵にしていなければ仕事が出来ない哀れな政治家なのだ。
対案を提出するかどうか検討していた執行部は3日に国会提出を決めた。午後の特別委員会で下地さんが「維新案は合憲」とする対案を説明した。
自民党、安倍さんは対案提出を歓迎、評価するもその内容は存立危機事態を認めず、安倍さんが力を入れるホルムズ海峡での機雷掃海は認められないのだ。
自民党は「かなり隔たりがあり修正合意はない」と断言するほどだ。それでも維新の対案を歓迎するのは採決で自公の強行ではなく維新も参加しての採決という格好を作りたかったのだ。あくまで修正協議するという。
一方で維新の側でも対案を出し修正協議を求める大阪系の意向をくんでいるし、最後は法案に反対する執行部の意向にも合っている玉虫色の解決策をとったのだ。
でも審議不十分の時は反対することでは両者の考えは一致するか。
ところで橋下さんは「いざというときはいつでも地域政党を国政政党にする」と発言したそうだ(読売新聞2015.7.5)。
それはどんな時なのか。東京が欠席判断をしたときか。相変わらず橋下さん好みの分裂騒ぎ」を含んだ維新の党の政治活動なのだ。
こんな政党を何時までも国民が認めるわけがない。このままでは選挙の度に勢力を落としていくだろう。一部は自民党に飲み込まれるだろうが、大阪都構想で自民党大阪府連とは犬猿に中でどうなるか。
それを避けるためには早めに分裂、解体すべきだ。「維新」という看板を背負うのは止めて橋下さんとは縁を切ったらどうか。
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