ギリシャのチプラス首相はユーロ離脱を否定するも離脱の危機に面していることは間違いないが、何故か借り手でありながら笑顔で、逆に貸し手の大手のドイツ・メルケル首相は渋顔の妙な光景をテレビで見る。
本当はチプラス首相が苦悩の顔であるべきところだが逆だ。先の国民投票で60%もの賛同を得て、それを背景に強気の姿勢になったのか。
関係者が集まった首脳会議で新たな提案がされるかと期待されたが提案はなく、関係者ががっかりする中で笑顔で会議場を去るチプラス首相を見ると何を考えているのだろうか、何か駆け引きでもしているのだろうかと思うほどだ。
一方EUは、増税、年金支出抑制など構造改革を要求するがギリシャは反発、難航している。
うまく行きそうに見えて内実はうまく行っていない。ギリシャの提案は小出しで先送りの様相を呈している。
逆にドイツのメルケル首相はドイツの判断一つでギリシャのユーロ離脱を阻止できるために譲歩を要求されているようだが、最大の貸し手側で譲歩はドイツに大きな損失をもたらすことにもなり板挟みの状況だ。
最近のニュースを拾ってみるとチプラス首相は9日に信頼できる改革案を提示するので新たな救済措置を要求している。
内容は金融安全網(ESM)を活用して3年間の融資と引き替えにギリシャは年金制度、税制改革を来週のも始めるというのだが詳細は分からない。EUは12日に会合を開きギリシャに対しての最後の判断を決定すると言うが肯定的という見方も出ている。
12日の結果待ちなのか。その一方で市場は波乱の動きをしている。上海株式市場の下落もあってのことだが。
ギリシャ国内も大変な状況のようだ。銀行の営業業務も13日まで停止、引き下ろしも上限額が決まっているので市民生活は混乱を来している。国民投票で「YES」に投票した富裕層は「それ見たことか」と冷めた目で見ている。
ドイツがどこまで譲歩出来るか。ギリシャへの支援策を継続しユーロ離脱を回避、世界経済の混乱を沈静化するのはドイツのメルケル首相の判断にかかっている。
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