2015年10月25日日曜日

紹介状がないときは初診料プラス3000円:医者にとって負担減か、病院の収入増か

200床以上の病院では紹介状がない患者は初診料にプラス保険外療養費として高いときは3000円以上も取られるときがある。多くの患者が大病院を受診すると医者の負担が大きくなるため患者数を減らし医者の負担を減らすためだろうか、それとも病院の収入増のためか。

手に水疱が出来、丘疹状になり赤く発疹する状況になったがなかなか直らない。開業医で見てもらい細菌検査では異常がなく汗腺の炎症(?)だといって軟膏を処方されたが効き目がなく、一番強い副腎皮質ホルモン剤を塗ることになった。2ヶ月ぐらいすると赤く発疹した箇所に軟膏を塗ると痛くなったので長期の塗布は危険を思ってやめた。

症状が段々悪くなったので近くの病院に行くことにし、受付に行ったら紹介状のない患者さんは初診料にプラス1620円かかりますと告げられた。「直るのであれば良いですよ」というと「それはお医者さんに話してください」と言う。

受付を終わって皮膚科に行った。

今までの治療法と現在処方されている薬を見せると、「いろんな事をやっているのですね」と言い「飲み薬は」と聞くので「飲んでいない」と応えた。

医者は紙の端に「汗疹」と書き「直りにくい」という。背中や顔に出ると「あせも」と思うが手では想像が付かなかった。「水仕事が一番悪いから手袋をするように」と注意を受け「1週間後に来てください」と予約をいれた。ステロイド剤の軟膏と抗ヒスタミン剤の飲み薬が処方された。今までとは違う処方だ。

症状は改善に向かっている。1620円(実際には1500円)の保険外療養費を払っても価値があったことになるか。

そういえば10年ほど前に地方の基幹病院の人間ドックで肺に影が見つかりCT検査を受け、異常なしだったが、コレステロール値が高いと言うことで高脂血薬を処方された。しばらく通院していたが患者数が多く9時半の予約でも実際に診察を受けるのは2時間後だった。

医者も大変そうでカロリーメイトを食べながら昼食抜きで診察に追われていた。そのうちに「医者を紹介するから出て行ってくれ」と言われ、近くの開業医に変わった。

そこの病院でも整形外科は余りにも患者数が多かったためか、早々と「紹介状がなければ受診できません」と受付や窓口に大きな表示がされていた。

大病院の医者の負担軽減と家庭医制度の普及をしようした医療制度の改革だったのだろう。

しかし、よく受付を見るとほとんどが「紹介状なし」の患者だ。紹介状がある患者は別の窓口があるから直ぐ分かる。そりゃそうだろう紹介状を持った患者ばかり診ていると病院の経営は成り立たない。医者の資質にもプレッシャーがかかる。

うがった見方をすると病院の収入増に保険外療養費が役立っているのではないか。だとすると患者にとっては医療費が上がり迷惑な話だ。

開業医もなかなか直らないと言っても直ぐに紹介状など書くはずがないし、「他の病院を紹介してください」とも言いにくい。黙って初診料に保険外療養費(高いときは3000円を超える)を払って別の医者に行くしかないのだ。


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