東京五輪、パラリンピック組織委員会が、エンブレム不正事件で電通から出向していた責任者ら2人を更迭、週刊誌や日刊タブロイド版の責任追及でプロ意識を悪用、蔓延る不正にとどめを刺した結果になった。
成熟社会ではいろんな分野で利権、コネで成り立つ組織があるものだ。3.11東北地方太平洋沖地震では東電・福島第一原発の甚大な放射能汚染事故では「原子力ムラ」の存在がクローズアップされたが、今回は「オリンピックムラ」?、「デザインムラ」?の恥部が明らかにされた。
詳しい情報が流れる度にマーケッテイング局長の槇さん、クリエイテイブデイレクターの高崎さんの裏工作は「まず牧野のありき」が見え見えで当初から疑惑が指摘されていたが、それが証明されたことになる。
今度のエンブレムは「お前の潘だ」と言い含められての審査だったとしたら牧野さんも被害者かもしれない。審査の段階で類似デザインが見つかったのであれば牧野案を落として次の候補を検討すべきだっただろうが、牧野案に修正を加え、審査委員の了解もないままにど派手な発表となった。
満面の笑顔だった牧野さんだが、記者会見では「今後どんな問題が出てくるか心配だ」とこぼしていたのが印象に残ったが、本人もスッキリは行かないだろうと覚悟していたのか、それとも数々の物まねを認識していたのか。
次々にわき起こる疑惑に十分な説明をすることなく「家族、スタッフへの中傷に絶えられない」と言って取り下げたが、自分は誓って盗作はしていないと強弁していた。
新国立競技場の白紙撤回に続く2度目の汚点を残した。
白紙撤回で再公募されるが、組織、審査委員の改革なくして成功はないと言われ審査委員も新しく選任され、やっと組織委員会のエンブレム選考部門に改革の手が付いたことになる。国民全員が共有出来るコンセプトで新しい斬新なエンブレムを決めて欲しいものだ。
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