「物言えば唇寒し」の自民党にあって「異な事」を言う安倍政権だ。安倍政権の期待する「発信力」とは一体何なんだ。今回の内閣改造で河野太郎さんが入閣したが「発信力」「突破力」を期待しての要請だったという。河野さんに安倍政策を擁護し推進する覚悟があるのか。
ところが、河野さんは行革とか脱原発で自らの考えを発信していたブログを閉鎖し、これからは安倍政権内で行動するという意味の発言をしている。野党は早速考えの食い違い、政策の閣内不一致を質すと息巻く。
一方、もう一人の発信力が定評で人気のある小泉進次郎さんは、暗に(?)入閣を拒否し、農林水産部会で「ぞうきんがけ」をすると言う。TPPとの関係もあって大変な仕事を担当するのだろう。
入閣したいばかりに持論を閉ざす河野さんと入閣を拒否した小泉さんでは、国民が見ると小泉さんの勝ちだろう。
ところが、安保関連法案審議時から自民党の言論統制はまだ続いているのか。あれほどテレビに出演していた自民党議員の顔が見えない。野党議員の顔も見えないのでテレビ局は野党だけの議員が出て発言することでまた、官邸からクレームが付くのを恐れているからだろう。
重要閣僚になっても発言は要注意なのだ。岸田外務大臣が軽井沢で行った自派の研修会で「憲法9条は改正しない」と発言したことがメデイアに載っていたが、その後官邸から呼ばれて怒られたとメデイアが報じていた。
要は、安倍政権の方針に反する言動は厳しく管理されているのだ。原発の再稼働が続くようだが誰一人コメントしない。自民党員は皆賛成なのか。
読売新聞(2015.10.16)に面白い記事が載っていた。
河野太郎さんのパーテイーで麻生さんが謎かけをしたそうだ。「河野太郎とかけて釧路と解く。その心は湿原(失言)が多い」と茶化したらしい。その後菅さんが「(河野)太郎ちゃんに失言が多いとのはなしだが、私は福岡(出身)の(麻生)太郎ちゃんの失言を気にしている」とやったそうだ。
先日は軽減税率で「皆、面倒くさいと言っている」と発言、財務相として財務省寄りの発言となったのだろうが、中小企業の集まりである日本商工会議所の会頭も同じ考えだが、経団連は軽減税率に賛成を表明した。
来夏の参院選へ向け選挙優先で公明党の考えに政権もなびいている。大事なことを選挙優先で考えるなんてもってのほかだ。
臨時国会の開催も安倍さんの外遊優先で開かないらしい。外交ではカネをばらまけば皆歓迎してくれるが、国内ではアベノミクスの第2ステージ、TPP,辺野古移設問題、消費税増税での軽減税率、原発再稼働など問題山積で安倍さんは叩かれるばかりだ。小心者の安倍さんだからそれには耐えられないのだろう。
「臨時国会なし」に野党以外は誰もコメントしない。ただ谷垣さんが意味ありげな発言をし官邸に抵抗している感じだ。
こんな自民党、安倍政権で発信力ってあるのか。飴をなめさせられれば発言もトーンダウンする議員に信用は置けない。
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