2017年7月31日月曜日

今日の新聞を読んで(93):内閣支持率は何で動くか、サプライズか政策か

内閣支持率は何で動くのか、サプライズか政策か。その時その時の政権の動きを評価する国民の基準は何なのだ。今回の内閣支持率が30%を切る状態で安倍総理は苦しんでいるようだが、今までと違って下落要因が「安倍総理自身を信用できない」という事では、浮揚策は安倍総理自身が辞めることだと思うのだが・・。

どういうことか、田原総一郎さんまで動員し「政治生命をかけた冒険をやってみる」姿勢を見せているが田原さんは安倍内閣の政策、政権運用には反対していたジャーナリストだ。田原さん流の突飛な事は今の安倍総理にはできない。恐らく反対派の意見にも耳を傾けたと言う事か。

安倍内閣は「他よりマシ」、比較的安定している政権として支持を得てきた。背後に民主党政権時のゴタゴタに辟易していたためだが、第一次安倍政権での放り出しも対象になっている。

でも何時までも民主党政権の事を考えていては困るのだ。民進党もゴタゴタ感を払拭しまとまっていく政党の姿勢を見せなければならない。

今までの内閣支持率は政策よりサプライズに大きく影響されてきたのではないか。

ロシアとの北方4島返還問題での進展、北朝鮮との拉致被害者問題、対米関係強化、1番手っ取り早いのが女性閣僚の登用だが一時は効果があるが「政治とカネ」、「質」の問題でほとんど失敗している。稲田元防衛相が良い例だし、小渕議員も将来の総理候補などと言われていたが、その器ではなかった。

総理にしてみれば政策で評価を受けたいだろうが世論調査での設問「政策が良いから」は評価が低い。

安倍総理の政策、政局運営でも問題が多い。

テロなど準備罪の強行採決、陸上自衛隊日報隠蔽疑惑、加計学園新獣医学部新設疑惑、森友学園疑惑、そして唐突な憲法9条改正など安倍一強政権の驕りが出た行動だった。
外交好き(?)で外国訪問は多いが、なかなか成果を得ることは難しい。ほとんどが経済支援で歓迎されているだけか。

アベノミクスを掲げて登壇した。当初は成果もあったが正統派経済学者のほとんどが疑問を呈していたように今は頓挫した状態だ。

円安、株高で輸出産業を中心に企業の業績は上がっているが、家計への再分配は十分でなく、消費は伸びない。賃上げを経済界に要求するが経営者の姿勢は厳しい。

脱デフレ、2%物価目標は先送りになった。黒田さんが続投するか、新たな総裁が選ばれるかで異次元の金融緩和の行き先が見えてくる。世界の中央銀行は量的緩和策の縮小、出口戦略を検討している。

テレビでは若手人気者、女性の登用を希望するコメンテーターもいるがそんな人気取りは時代後れだ。


2017年7月30日日曜日

北のICBM開発を阻止できないのは、古い米vs中国、ロシアの構図だ

北のミサイル発射を伝える
朝日新聞 2017.7.30
北がICBMの開発を促進している。止めさせられない理由に、国連安保理の相変わらずの米国vs中国、ロシアの構図があるからだ。中国は米朝問題と思っているし、ロシアは隙間を見ては主導権を握ろうとしている。アメリカはレッドラインと言いながら中国任せ、日本は「ただ吠えているだけ」ではどうしようもない。

今度は午後11時過ぎの真夜中に予想外の場所からICBM「火星14号」を発射、日本のEEZ内に落下したという。3月に燃焼実験をやったエンジンを搭載し、射程距離は1万km、米国西海岸も射程内だ。

新聞報道によると、日米韓のイージス艦がミサイルを捉えているらしく想定のコースを外れなかったと言うから技術は完成に近いとみられている。おまけに弾頭部の着水の状況がNHKで映像になり弾頭はバラバラになっていないというから成功だろう。

日本は相変わらず米中韓と協力し「安保理決議を守れ」「更なる制裁を」と言うが、そんな事が通用する北朝鮮ではない。

この対北制裁がうまく行かないのは相変わらずの米vs中国、ロシアの構図が今も働いているのだ。国連安保理常任理事国は必ず自由主義(米国)vs社会主義(ロシア、中国)で主導権争いをしている。世界平和ではなく自国の利権が優先なのだ。

それが今もつきまとっているから主導権をとるために裏の行動をする。

米国はレッドラインなどと言っているが、自分から軍事行動には出ない。中国に働きかけて経済制裁で押さえ込もうとするが中国が思うように動かない。やっと石炭輸入を止めたが市民生活を守るために重油は供給しているのではないか。

中国にとっては基本的には米朝問題で、迷惑な話なのだ。万一の時は難民が押し寄せて社会問題化する。

韓国の文政権も「南北融和」を謳っていたが、ここに来て中国が嫌っていたTHAADを導入するという。北朝鮮に振り回されている感じだ。

ロシアも何を思ったのか、ここぞとばかりに経済援助をするらしい。いつも漁夫の利を得る動きだ。

北のミサイルも、今は狙ったところに落ちているようだが一歩間違えば日本の領海、領土に落ちる可能性はある。その時は避難訓練どころではない。何もできないと政権はぶっ飛ぶだろう。

日本にはPAC3、イージス艦を配備しているが役に立つのか。話題になるのは発射が迫っているとPAC3を首都に移動したり、イージス艦に到っては修理中の艦もあり実際には手薄なのだ。

でも、今まで一発も撃ったことがない。迎撃は難しい技術と言うし、数発同時に発射されるとお手上げらしい。

それでも北の脅威を煽り軍備の増強を煽る。軍事産業や利権者が得するだけだ。


そこのところを知っているから北は次から次に好きなように行動する。一発発射する毎に世界の反応を見て楽しんでいるのか。そのうちに核弾頭を装備したICBMの脅威に世界がさらされることになるのだ。

今日の新聞を読んで(92):トランプ政権に亀裂、次は安倍政権か

トランプ政権に亀裂か
朝日新聞 2017.7.30
トランプ政権、首席補佐官辞任で亀裂が走っているようだが、次は安倍政権か。共に政権の支持率が下落する一方で、トランプ政権は1年持つのか、安倍政権は一強政治の驕りから自らの信用を落とし長期政権の可能性は消えた。

新聞報道によると、トランプ政権の主要閣僚の辞任が続く。

共和党の主流と太いパイプを持つとされるプリーバス首席補佐官が辞任と言うことは政権と党の調整役がいなくなると言うことか。確かにオバマケア廃止は共和党議員も反対し挫折した。スパイサー大統領報道官も辞任を表明している。

そうでなくても議会とはギクシャクしている議会運営が更に難しくなって来た。

ロシア疑惑との関係でセッション司法長官を任命したが、ロシア疑惑拡大で不満をぶちまけている。辞任も近いだろう。更にテイラーソン国務長官も意見の違いから不満を募らせ辞任の機会を狙っているという。

更に娘夫婦を含む側近連中も何かと話題に欠けない。ロシアンゲート事件はアメリカにとっては大きな大統領罷免事件と思うが今後どう動くのか。

大統領と閣僚が不満ばかりでは1年と持たないと思うのだが。

一方、安倍総理はどうか。3期連続、長期政権を目論んでいた本人、側近連中も今は夢物語、自民党自体が許さないだろう。一強の驕りがもろに出て来た。

世論調査では「安倍さん自身の信用」を失っている。加計学園疑惑では関係官僚全員が「記録がない」「記憶がない」と安倍総理を擁護するが、国民は誰も信じてはいない。忖度政治でキーマンは皆海外勤務で逃がし追求を難しくしている。

あれだけ不用意発言、日報隠蔽に関わった稲田さんを守り続けやっとの事で更迭に踏み切ったが、「この方が将来の女性総理」だなんて笑わせるではないか。

テロ等準備罪では国会答弁に四苦八苦する法務大臣を交代させず、最後まで全うさせた事は不可解なことだった。
自民党内でも反安倍の動きが出て来た。反アベノミクス勉強会には60人近くが集まったが、岸田さんも言うようにアベノミクスは見直すときだ。麻生さんも派閥拡大に熱心だし、岸田さんも宏池会復興の思いが強い。ポスト安倍を狙っていると言うが、石破さんも堂々と安倍政権を批判するようになった。


内閣改造、党役員人事は今後を占う良い機会だ。

2017年7月29日土曜日

続く辞任劇:安倍総理はどうするか

昨日は稲田防衛相、民進党の蓮舫代表の突然の辞任で驚かされたが、稲田防衛相の罷免に対して「任命責任は私にある」という安倍総理はどう出るのか。

防衛省の日報隠蔽事件で事務次官、陸自幕僚長が辞意を表明すると何を思ったのか辞任の意思のなかった稲田防衛相まで辞意を表明、そこへ深夜になって北朝鮮がミサイルを日本に向かって発射した。防衛相交代のジタバタ劇に北がチョッカイを出してきた。

更に民進党の蓮舫代表も急遽代表辞任を表明し、先に責任辞任を表明した野田幹事長とともに民進党は一時的にトップ不在の事態になった。蓮舫さんも先日までは「衆院に鞍替えして頑張る」と言っていたのだが、幹事長の引き受け手がなく、支援してくれる者もいなくなり八方塞がりでやむを得ずの辞任劇だ。

民進党は常に「ゴタゴタ」感のあるまとまりの悪い政党であるが、相変わらず次の代表選には45人が立候補するらしい。保守vsリベラルの構図になるだろうが代表戦が終わっても対立が続くのでどうしようもない政党だ。

一方、「何とかならないか安倍政権」と思っている国民は多いはずだが、自民党の動きはどうか。

蓮舫さんは「求心力が遠心力になった」という意味の発言をしていたが、安倍Ⅰ強の自民党もそう言える。

内閣支持率の下落の要因は「安倍さん自身の信用のなさ」にあるのだが、本人は「丁寧な説明」「内閣改造」「党役員人事」で抜けきろうとしているのだからノー天気だ。

あれほど擁護していた稲田さんを6日後まで待てず首にしたことは、それほどの党内事情があったのだ。

「お友達」「イエスマン」「考えの同じ」内閣と批判されながらも4年安倍内閣を維持してこれたが、これから先はそうはいかないらしい。「仕事師」内閣が必要と言うがそれぞれ個性のある人材の登用で安倍さんは内閣を維持していけるか。
今までの様に勝手なことはできないだろう。「路線が違う」と閣僚の辞任が増えることも考えられる。3期連続なんて考えない方がいい。

「経済で人気回復」を狙っているようだが、アベノミクスは破綻、脱デフレは無理、2%物価目標も連続の先送り、「景気は拡大」と言うが消費は伸びず、税収増は消費税増税しかない。でも財政出動を優先する安倍総理だろうが財政再建は国際公約だ。

外交を得意(?)として世界を駆け回ったが、これほど国内で支持率が危険水域だと安倍さんを信用し約束事が出来るのか。笑顔で歓迎される裏には援助があるノだろう。

自民党の行く道は解散/総選挙ではなく、総裁選の前倒しで新たな政権交代が1番良いのではないか。石破さんはサポーター、党員、地方議員間では人気があるが、どうして国会議員間では人気がないのか。

自民党も総選挙で国民の厳しい国民の審判を受け、圧倒的多数の議席を剥奪され切磋琢磨する政治に戻す必要があるとすれば、まずは解散/総選挙か。


どうやって自民党のお灸をすえるかだ。

2017年7月28日金曜日

加計学園、自衛隊日報隠蔽:「何らかの発言の可能性を否定できない」で終わりか

安倍総理も出席した衆参閉会中審査での加計学園、自衛隊日報隠蔽疑惑は関係者の「何らかの発言の可能性は否定できない」と言うことで終わりなのか。

自衛隊・日報隠蔽疑惑は「何らかの発言の可能性は否定できない」と言う事で終わりそうだが、防衛省の特別監察報告でのコメントは加計学園獣医学部新設疑惑事件とともに2つの事件に共通するコメントではなかったか。

加計学園獣医学部新設計画は安倍総理のお友達の加計理事長が事業者になっており総理から「何らかの口添え」があったのではないかと疑われていたが、「総理が言えないので私が代わりに言う」という和泉首相補佐官の発言も「記憶にないので言っていない」と頑なに否定、萩生田さんも「文書は認めるが内容に記憶が無い」という。今は経産省の審議官も「記憶をたどっても今治市の担当者に会っていない」と否定する。

国民は皆、既に見抜いているのだ。否定しても「何らかの発言、会談があったことを否定できない」のだ。

自衛隊の日報隠蔽事件も防衛特別監察をしたと言っても捜査権はない。必然的に曖昧な調査で終わるが、今回は国民も感づいているから完全否定は出来ないのだ。稲田防衛相の不規則発言、曖昧な国会答弁もそれに拍車を掛けた。

ここは「何らかの発言の可能性があった」ことを記さなければ今回の特別監察の意義まで疑われることになるのだ。

行政に関わる疑惑の監査は難しい。身内がやるのではなく、第三者機関が「国民のため」にやるべきだが行政の壁は高い。


稲田防衛相が内閣改造まで後6日間持たなかった理由も、次官、陸自幕僚長の辞任を前に稲田防衛相に何か後ろめたい気持ちがあったのだ。

おーい民進党よ

オイオイ、民進党蓮舫代表までが辞意を表明した。既に野田幹事長が都議会議員選の敗北の責任をとって辞意を表明していたから民進党はトップが不在になった。蓮舫代表は数日前まで「やる気」満々で、「衆院選に鞍替えして民進党を立ち直らせる」という意味の発言をしていたから唐突の辞意に驚く。

でも後任の幹事長人事で行き詰まり、相変わらずの執行部責任追及で嫌気がさしたのではないか。民進党は民主党時代から「ここぞと言うときにまとまりがない」政党なのだ。

昨年の代表選でも蓮舫さんを選んだ理由がせこすぎないか。

国籍問題は以前から言われていたことで今問題になるのだったら何故選んだのだ。蓮舫さんは東京選挙区では160万票(?)を集める圧倒的人気だと言うが民進党の基盤票ではなく、ほとんどがミーハー票ではなかったのか。そして安倍総理も宣言しているように「女性登用」が叫ばれている。女性登用はインパクトもあるし、クリーンさがある。でも成功した試しは小池さんを除いてはない。

民進党が女性代表で人気を回復する可能性などないのだ。

問題は党内の保守vsリベラルのバランスをどうとっていくかだが、新聞報道によると代わり映えしない前原さん、板野さんが代表選に声を上げている。

ウーン、どうなのだろう。


ここは大きな政策を掲げて代表戦を戦い、イヤな人は出て行く。ゴタゴタでまとまりのない政党色を払拭すべきだ。

自衛隊・日報隠蔽事件:憲法9条改正と防衛省のあり方を問う

自衛隊の日報隠蔽事件は、安倍総理の進める憲法9条改正、組閣人事での防衛相のあり方が問われているのではないか。

自衛隊の南スーダンでの日報隠蔽事件は特別監査結果の報告を前に防衛省・事務次官、陸自幕僚長の辞任に続いて27日夕方、不用意発言が続いた稲田防衛相も辞任を決意したという。自衛隊が轟沈された状態だ。

安倍総理は自衛隊が自然災害復旧、復興、海外派遣、緊急事態対応で頑張っているのに自衛隊の存在を認めないのはおかしいと、憲法を改正し9条の二で「自衛隊の存在」を明記するという。

賛否両論あり国を二分する事態になるかも知れない。安倍総理の求心力は落ちているので憲法改正は無理だろう。

一方で、防衛省のあり方が強く問われる事になった。これほど頑張っている自衛隊員とは別に、防衛相は時の内閣のサプライ人事、女性登用の象徴として利用される傾向が強い。

これで本当に良いのか。憲法改正の前に考えるべきではないのか。米国のトランプ大統領も皮肉ったほどの稲田防衛相だった。早い時期の罷免を要求されていたが安倍総理には特別の理由があったのだろう。やっと改造前の辞任になった。


緊急事態にハイヒールを履いて官邸入りする姿に違和感を覚える。

2017年7月27日木曜日

桜井議員の「出て行け」発言:悪いのは出しゃばり答弁した山本大臣では

院予算委員会閉会中審査で民進党・桜井議員が「出て行け」発言したことが一部新聞、テレビニュースで流れた。新聞記事での自民党議員、テレビのコメンテーターが「野党が出席を要求していたから出席していたのに」と山本大臣を擁護する発言をしていたが、悪いのは総理に質問したのに出しゃばって答弁しようとした山本大臣ではないか。

テレビニュースを見ていた限りでは、桜井議員が加計学園の準備は以前から進んでいたのではないかと「ボーリングを始めた時期」を総理に質問した。

その時、山本大臣が「そんな細かいことを総理に尋ねても無理」と言うこと答弁しようとした山本大臣に向かって「総理に質問している」「止めろ」「出て行け」発言をしたことが批判されている。

更に「何が小さい問題なのだ」「失礼だ」とも桜井議員が抗議していた。

しかし、この場合は山本大臣の出しゃばり答弁が良くない。まず総理が答えて、「詳しいことは分からないので担当大臣に答えさせる」と言えば、山本大臣が答えるべきで、そうでない場合は質問者に失礼な行為だ。

後になって、民進党が「出て行け」とは「答弁席から出て行け」と言ったのだと弁解していたが、どうしてそんな弁解が必要なのか。


「質問は総理にしたのだ」と言い張れば良いのではないか。可笑しな事が続く。

二階幹事長、高飛車挨拶:これで自民支持率も30%を切るだろう

新聞報道によると二階幹事長が大阪での自派の研修会でメデイアを批判する高飛車な挨拶をしたことを知って驚いた。安倍総理が内閣支持率下落で低姿勢を示しているのに、何を思ったのか。これで自民党支持率も30%を切り、いよいよ自民党政権は終わりか。

意図を勘ぐれば、メデイアの世論調査で内閣支持率は下落し安倍総理も思うような政局運営ができなくなっている。そんな安倍総理を庇っての発言だろう。二階幹事長が狙っているのは、党役員改選での再選だろう。

安倍総理が二階幹事長の続投を決めると、「よく言ってくれた」と感謝している証拠だ。

「周りはいろんなことを言っているが耳を貸さず、正々堂々と頑張る」というのだ。「くだらんこと」「常識外れ」のことを言われていると思っているようだ。

「購読料を払っているのだから、メデイアも責任を取れ」とよく言う。メデイアもあることないことを書き立てることに腹が立っているのだろう。でも政権与党の中枢がメデイア批判を繰り返している事は何故か、アメリカのトランプ大統領に似てきた。

自民党の憲法改正推進委員会も憲法9条改正をスケジュール通りやると、本部長は挨拶していたが、テレビ画面を見ると誰も元気がない。支持率が下落しているので無理と見ているのだ。

ここら辺でお灸をすえなければ民意の反映されない政治になってくる。自衛隊、文科省を始め中央官庁も反安倍パターンが動きつつある。消費税増税が登ってくれば財務省も動くだろう。


安倍総理は国民の信用を落としているが、自民党も幹事長が信用を落とし政権交代のチャンスが来るかも知れない。

2017年7月26日水曜日

国益とは何か:加計学園疑惑での安倍総理出席の閉会中審査で考える

加計学園疑惑での安倍総理出席の閉会中審査で考えると「国益」とは何だろうと疑問に思うことがある。この疑惑事件でどんな国益が害されたのだろうか。

行政の公平、公正さを考えると、安倍総理と加計理事長の深い友人関係は獣医学部新設で安倍総理は多くの便宜を与えているのではないか。忖度で官僚を動かしているし戦略特区構想にかこつけてスピード感を持って行政処理されていないか。

そして、戦略特区構想の信頼性が害されていないか。強固な既得権益者の岩盤に風穴を開ける政策には賛成であるが、安倍総理と加計理事長との関係を考えると既得権益者が加計理事長という新しい利権者を生む結果になっていないか。

そして、質の良い獣医師を養成することが出来るのか。メデイアの以前の報道によると、研究面でのスタッフの不足、実験設備の不備などが懸念されている。それで質の良い獣医師を養成することが出来るのか。

更に、いろいろな資金面での優遇策がとられているが税金が有効に使われているのか。今治市にどんなメリットがあるのか。


今回の審査での想定問答を優秀な官僚が雁首そろえて悪巧みしている。人間は悪巧みをしているときに1番脳が活性化するという研究報告がある。もっと他の政策で生かしてほしいモノだ。

どうすれば良いんだ民進党:解党的出直し論者から離党したらどうか

本当にどうすれば良いんだ民進党? 解党的出直しを主張する党員から離党したらどうか。離党する勇気のない者がただ叫んでいるだけではないのか。離党して支持者が減ることよりも民進党にしがみついていた方がまだ安泰なのだ。

今まで選挙の度に総括、責任問題が出ていたが誰も責任はとらなかった。ところが今回の都議会議員選挙の敗北から野田幹事長が責任辞任することになったが、それだけでは満足されないようだ。

しかし、今回の敗北要因を見ると「受け皿」どころか、役職に就いているモノも含めて離党者が続出したことだ。自分が生き残るために離党を選び「都民ファーストの会」に入ったり、支持を得る行動に出た。

要するに民進党議員の責任感のなさをさらけ出した。だから党運営も大変なのだ。一致結束という考えがない。できるだけ早く出た方が勝ちと言うことになる。

更に保守系には共産党との選挙協力を得にくかったことだ。選挙区事情もあってか前原さんなどは反対の立場だろう。仙台市長選では野党共闘、連立政権の可能性もある事を示していたと思うが、「チョット無理か」とも思う。

大票田の連合に頼る向きもあるだろう。でも連合も可笑しな動きをしている。決して労働者の味方ではない。連合とは後付けをすれば良いだけだ。

兎に角、「解党的出直し」を主張するモノから離党していったらどうか。そして他の既成政党と合流しても良いし、新たな旗印で結党する手もある。

ゴタゴタを発信する党であっては評判も落ちる。



安倍総理出席・閉会中審議:参考人の「記憶、記録がない」では真相究明は無理?

24,25日の安倍総理出席での閉会中審議は、「丁寧な説明」と言うから何か新しい事実でも出てくるかと思っていたが、相変わらずの参考人の「記録がない」「記憶がない」での証言拒否では真相究明などほど遠い。

国家公務員は「国民のため」に働かなければならないが、特別公務員(?)とでも言うのか安倍政権の中枢にいる公務員は「安倍総理のため」に働くのか。

首相周辺がこんなに頭の悪い連中で、政治を担っているのかと思うと呆気にとられた。今治市の担当者に面会したかどうかを問われている経産省・審議官(現)は「記録がない」「記憶がない」を何回も繰り返すが森友学園事件での理財局長が国税庁長官に出世したのが頭にあるのか。

攻める方も大変だ。自民党のヨイショ質問は例外として、野党の名のある質問者は見応えがあった。参院はさすがと感心した。

今回の疑惑は、戦略特区構想を推進する安倍総理と事業者の加計学園理事長の関係だ。今までの経緯から安倍総理が加計理事長を依怙贔屓して既得権益者を排除し新たな利権者に仕立て上げようとしていることだ。

行政の公平性が乱されることは、国益にも反することで安倍政権の政治姿勢が問われる。

更に獣医師が不足しているか、足りているかの根拠が主管のはずの農水省からも出て来ていない。内閣府からは「農水省は了解したから文科省も進めろ」という意味の忠告があったことを前川・前次官が証言している。でも農水省が前面に出ていない。

獣医学部新設で国会はゴタゴタしているが、テレビニュースで見る限り建設は急ピッチで進んでいるようだ。来年4月開校では間に合わないのだろう。審議会の答申も8月末には出るらしい。でも新聞報道によるとスタッフの確保に問題があるらしい。教員の質が問われているのだ。そういえば、京産大が辞退した理由の1つにスタッフの確保が難しくなったことを挙げていた。

審議では、安倍さんは加計理事長との関係を目立たないようにしようと必死だった。加計学園が今治市で獣医学部新設を申請していることを何時知ったかの質問に「戦略特区構想でのプロジェクトは数十ある」と特に事業者が加計学園である事には注目していなかったと嘯く。

加計理事長を依怙贔屓し、周りの官僚がそれに踊らされる行政の闇の部分があからさまになった今回の新獣医学部新設の戦略特区構想だ。

後は国民がどうジャッジするかだ。


テレビの国会中継ももっと面白くできないか。国会審議を中継しながら視聴者が納得したかどうかを画面の下に表示してはどうか。安倍総理の答弁や官僚の「記録がない」「記憶がない」では納得していないが、前川さんの証言では国民は納得しているなどの情報が見えて面白いのではないか。

2017年7月25日火曜日

「加計学園」「獣医学部新設」「今治」:安倍総理は何時この3点の一致をみたか

参院の閉会中審議を聞くにつけ、安倍総理は、「加計」「獣医学部新設」「今治」の3点を何時認識したか。共産党・小池さん、自由党・森さんの質問からそのプロセスが重要である事が分かる。小池さんは「一度まとめろ」と要求するが時間一杯で終わる。

安倍総理は「獣医学部新設」と「加計学園」が一致したのは1月20日の戦力特区諮問会議(?)だったと答弁すると委員会室はざわめく。そんなはずはないとも皆思っているのだ。

今まで友達として何回も会食、ゴルフをしながら「一度もこの話が出たことはない」、「加計理事長から何も頼まれていない」とは思っていないのだ。

安倍総理は民間議員も含まれる諮問会議など公の会議で自分の意向を伝える機会はないと言う。当然だろう。誰だってそんな事が出来るとは思っていない。

でも裏では出来るのだ。

諮問会議の議事を見れば分かる。首相が出席するのだから開催時間は1時間前後。民間議員も含めて委員から提出された資料、担当役人が作成した資料が順番に説明され、質問が出る。次次にこなしていかなければ時間が無い。

最後に記者が入室し、安倍総理が総括する。1時間の内に検討された事項を自分で総括するのではなく、役人が作成したペーパーを棒読みするだけだ。

だから会議が予定されると議長である総理に担当役人や側近連中がレクチャーする事もあるだろう。その時に「あの件はどうなっている」と担当役人に聞けば何時だって分かるはずだ。

今治の役人が官邸に呼ばれたことは分かっていたが。今回の審議では入館の記録もなく担当者も「記憶にないので会っていない」と頑なに証言を拒否する。「会ったこと」を隠すほど重大なことなのか。会ったことが法律に違反するとでも言うのか。

そこまでして安倍総理を守らなければならないのか。
ここでの国益は戦略特区構想が正当に実施されておいるかどうかだ。内閣府、農水省、文科省が公平、公正な行政をやったかどうかだ。


今日の新聞を読んで(91):「記憶にない」は責任回避の常套手段?

昨日の安倍総理・国会閉会中審議のNHK中継を途中まで見たが、「総理が言えないから私が言う」発言の和泉首相補佐官が「記憶にないから言っていない。言っていません」と逆ギレ答弁をしていた。

「記憶にない」は該当者が責任回避する常套手段でロッキード事件での証人喚問で一躍有名になった。

今回の加計学園疑惑事件でも官僚が多用している。前川・前次官がはっきり覚えている事を和泉さんは「覚えていない」というのだ。なんて頭に悪い首相補佐官なのか。

和泉さんばかりでない。同じ萩生田さんも「怪文書」の存在は認めたが「内容については記憶がない」という。だから記録を書くときも内容を相手に確認する必要があるとも言うのだ。

「記憶にない」というが、逆に「言ったかも知れない」という心配はないのか。和泉さんの野党による質問に、チョット不安をうかがわせる答弁をしていた。

「加計ありき」「総理の意向」は大きな争点で有り、真実を知りたいところだが、安倍総理はあんなに加計理事長とゴルフをしたり会食したりしているのに、「新獣医学部新設」の話が全く出なかったことに、逆に疑問が出る。

1月20日の戦略特区諮問会議ではじめて知ったと安倍総理は答弁していたが、委員席ではどよめきが起きた。誰も信じていないのだ。私も1月20日の諮問会議の議事録を見たが「加計学園」の文字は見つからなかった。本当に何処で知ったのか。

加計理事長のご子息が獣医学部出身で、獣医学を教えており、行く行くは獣医学部新設が理事長の希望だったことを安倍総理は全く知らなかったのか。

政治家、官僚は責任追及されると「記憶にない」と責任回避する行動に出る。でも自分のやっていることが相手方には記録で残っているのに、当人は「記憶にない」で本当に行政ができているのか。

頭の悪い役人は追放すべきであるが、森友学園疑惑で妙な答弁をしていた財務省の理財局長が国税庁長官に就任し国民が驚いた。

政権に従順な官僚が出世するのだ。そんな内閣人事局制度なのだ。これからも「記憶にない」官僚、政治家が出てくるだろう。

今回の閉会中審議で安倍総理に対する信用が回復するとは思えない。


2017年7月24日月曜日

今日の新聞を読んで(90):仙台市長選から野党連合政権の可能性?

注目されていた現職辞退の仙台市長選は、民進党、社民党支持、共産、自由党支援の郡候補が、次点の自民、公明推薦の菅原候補に17000票の差を付け勝った。

勝因は、知名度もあったろうが、反安倍政権だ。地方でも受け皿がなければ既成政党の野党連合が勝利する。

今後は、安に「受け皿」政党を作らず地盤のある既成政党で連合する方法をとるべきではないか。

東京都議会議員選挙は反安倍を「都民ファーストの会」が受け皿になったが、今回は「風」に乗っただけ、次回は激減するはずだ。安易な受け皿論は危険ではないか。

既成政党よ 頑張れ!

2017年7月23日日曜日

安倍さん! 全部認めて辞任を:記録より記憶、政権の立場優先、友達びいき

安倍さん いい加減に認めて辞任したらどうか。記録より記憶、政権の立場優先、お友達びいきの政権運営は所詮は無理、憲法9条改正だって「安倍総理の意向に沿って」というように全てが「安倍総理のため」なのだ。

安倍総理の無理強いが全ての悪の根源、内閣の友達連中は別として官僚を混乱させ、国益を害する結果になってしまった。

更に自衛隊の海外活動を目論む南スーダンのPKO活動も現地からの日報で「戦闘状態」と記されていた事が問題になりそうで自衛隊あげて「日報隠し」をやってしい自衛隊内の反発から稲田防衛相は窮地にかかっている。

加計学園疑惑では忖度が問題になっている。仲間連中では「加計ありき」が頭にあったのは間違いない。和泉さんの「総理が言えないから私が言う」はそういう意味だ。

前川前次官の言うように行政の「公平さ」を欠いた戦略特区構想であった事は間違いない。

安倍総理は既得権益者の強固な岩盤にドリルで穴を開けると威勢の良いことを言いながら、結局はお友達が新たな利権者になっただけだ。安倍総理の戦略特区はこの程度なのだ。いまから2,3校認めても良いと言い出した。「加計ありき」隠しだ。

安倍総理は何を間違ったか、政権運営を誤ってしまった。背後に安倍家、岸家が見え隠れする。決して「国民のため」の政治ではないのだ。

このままでは多くの犠牲者が出たままになる。


一層のこと安倍総理は間違いを認めて辞任すべきではないか。そして総裁選を前倒しし新たな総理、総裁の下で新しい政治をやっていくべきではないか。安倍総理一人が全責任を取る。それが「丁寧な説明」であり「責任をとる」ことになるのだ。

2017年7月22日土曜日

安倍総理・改造内閣人事:短命、不人気内閣でも入閣希望がいるのか

不人気の原因が自分の信頼性にある
事が分かっているのか
メデイアで内閣改造人事のニュースが流れている。来年夏の総裁選までの短命、内閣支持率は30%を切る不人気内閣でも入閣を希望する議員がいるのか。安倍総理は、当選が同期とか、同派閥、何か一緒に取り組んだ「お友達」、何でも同意する「イエスマン」、日本会議や保守系の「同じ考え」の議員をつって組閣している。

だからお好み人事、質を問わない閣僚が不祥事や閣僚としての質の問題で「任命責任」を問われる事はあっても何ら責任をとるらしいことはしない。

でも、内閣の骨格となるところは押さえているようだが、閣外で暴れられては困る人間を閣内に縛っておくこともやってしまう。石破さんなどがそうだろうが、麻生さん、岸田さんもその手の内か。

派閥推薦もいるだろうし、60人もの待機組もいるらしい。その中には今まで入閣出来なかったのは何やら理由がありそうだ。所謂「身体検査」で落ちたのだろう。

ところが、今のような安倍政権の政策でも入閣を希望する議員がいるのか。国会運営、政策に賛成出来なくても、次の選挙は自民党には厳しい選挙になる事ぐらいは分かる。やっぱり閣僚の肩書きを持っていた方がいいのではと考える輩もいるだろう。

しかし、短命、不人気政権だ。次に総裁、総理になる人が組閣するときに「いま、安倍政権に加わった」事が障害になり入閣出来ないことも考えられるのではないか。

新鮮味を出す組閣に、「安倍シンパ」の烙印を押されると困るのではないか。

兎に角、考えてみよう。

安倍政権は来年夏までの短期政権だ。3期までなどとんでもない。支持率が30%を切った泥船、支持率回復策などない。「安倍さんが辞めること」が手っ取り早い回復になる。経済問題で人気を回復しようとしているが、今時「アベノミクスをふかしても」無理だ。アベノミクスは破綻、脱デフレは無理、2%物価目標を日銀は先送りした。黒田総裁も規制改革の必要性を言わなくなった。政府が当てにならないのだ。

自民党にとって1番良い方法は、総裁選を前倒しして新しい体制で政治に取り組むべきだ。安倍総理の政策を再検討すべきではないか。

このままで派「反安倍」パターンが広がる。そのきっかけは何になるかは分からない。


2017年7月21日金曜日

強弁続く稲田、山本両大臣:安倍総理が首に出来ない本当の理由?

メデイアは益々不信を招く発言を繰り返す稲田防衛相、山本創生相を放置している安倍総理に一斉に反発しているが、安倍総理が問題閣僚を首にしない本当の理由があるのだ。

もうすぐ内閣改造だから、急いで首にする必要はないと思っているのだろうが、早めに辞任させていればこれほどまでに内閣支持率が下落することはなかったはずだ。そういう意見もあるだろう。

しかし、安倍総理の本音は違うのだ。

24日から国会閉会中審議が始まる。安倍総理も出席し世間が騒いでいる加計学園疑惑などの真相究明が始まるが、それに先立ち、安倍総理は野党の質問時間削減を求めゴネ、国対委員長を右往左往させた。

これからも分かるように、稲田防衛相、山本創生相を温存させることにより自分に降りかかる質問を稲田、山本両氏に振り替えようとしているのではないか。

それ以外に安倍総理に理由はない。


安倍晋三の「弱り目に祟り目」の2017年夏か

2017年の夏は、安倍総理にとっては「弱り目に祟り目」の夏になりそうだ。あの「安倍Ⅰ強」と言われたのは何時だったか、内閣支持率は30%を切る急降下、全てが「自分の蒔いた種」、「信用できない」では、内閣改造、経済問題で失地回復など期待出来ない。

余りに不人気に「批判を真摯に受け止め丁寧な説明」と、国会閉会中審議に応じたが、質問時間でごね、国対委員長は右往左往する始末ではどうしようもない。

安倍さんの気持ちは真剣なのだろうが、今までの審議とは違って新しい事実が出てくるとは思えない。審議は平行線の末、冷静さを欠いた答弁で更に国民の疑惑は深まるばかりだ。

審議後のメデイアの世論調査では更に下落で安倍政権崩壊になだれ込むか。その時、自民党は誰が出るのか。野党はどう出るのか。

森友学園、加計学園疑惑事件は、戦略特区構想、規制緩和と果敢に既得権益者に挑戦する安倍政権の姿を見せたが、如何にせん、結果は「安倍さんの友人」を新しい利権者とすることになり偶然とは言え疑惑が出てくる。

安倍総理は「批判はプロセスが中途半端だったため」と言うが内閣府のお友達、側近連中、忖度した官僚達は一様に「記憶にない」「文書は存在するが内容は疑問」、山本創生担当相は「思い込みでは」と反論する始末だ。

稲田防衛相は酷すぎる。日報問題では自衛隊内に反乱が起きているのか。支離滅裂な弁解は「早く辞めたいが、辞めさせてくれない」が本音のようだ。顔もげっそりやせて見える。

官僚の反発、自民党内の「反安倍」パターンの進行は、安倍総理も舐められたものだ。求心力が落ちるとこうなるのかと参考になる。

おまけにメデイアは安倍総理の体調不良を報じるが本当のところどうなのか。飲んだ、会食した、緊急入院、真夜中の主治医の往診など情報は乱れ飛ぶが、久しぶりにあったと言う政治評論家の森田実さんが「元気だった」という。
今後の政局を見ると実績の上がる政策はない。

アベノミクスは破綻だ。日銀は2%物価目標を6度目の先送りで「2019年度ごろ」とした。誰も目標が達成するとは思っていない。脱デフレなど出来っこない。

問題は消費税増税だ。安倍総理は財政出動派だろうが、財政健全化は世界での公約だ。両輪の政策をとっているが、相反する政策に効果は分からない。

憲法9条改正を唐突に言い出した。2020年に改正を目指すと言うが「自己都合」としか思えない。自民党内でも反対勢力がいるし、公明党の「急がない」という。

内閣改造も大変そうだ。「仕事師内閣」と言えば新鮮味はないし、「お友達内閣」では失敗する。60人の待機組がいると言うが、今まで入閣出来なかったのには理由があるではないか、「身体検査」でアウトなのでは。

又、落ち目の「泥船」に乗る議員がいるのか。総選挙も予定されており自民党は不利だ。大臣の肩書きが役立つという見方も出来る。


自民党は総裁選を前倒しし次期総裁を選び政権維持に持っていく手があるのではないか。

2017年7月20日木曜日

黒田・日銀、2%物価目標6度目先送り:白川・日銀時代の方が良かったのでは


だらしない黒田・日銀だ。また6回目の2%物価目標の先送りを決め、「19年度ごろ」と言い出した。これでは2012年の白川・日銀の方が良かったのではないか。日銀の金融政策も政府の意向が入ってくると本来の政策の効果が薄くなるか。

日銀の決定会合では、景気は拡大しているが物価が動かず、デフレ意識も強い上に値上げが難しいと言う。物価は19年度1.8%、成長率は19年度0.7%を見込んでいる。

19年度、物価を1.8%と見ているので2%も目前と言うことか。

それでも経済は「拡大に転じつつある」から「緩やかに拡大している」と表現が替わった。素人にはどっちでも良いことだが日銀にとっては表現の差で評価が大きく替わるのだろう。

こう言う状況は2012年の白川・日銀総裁時を思い出す。白川さんの方が状況をしっかり見ていたのではないか。

2012年2月の日銀決定会合では「物価上昇を当面1%とし、達成すると次を考える」として2,4月に追加緩和した。金利も11年度0%、13年度は0%後半を予定、貸出金利も1.1%と先進国中央銀行では最も低かった。

当時の通貨供給量は低いと野田政府、自民党から追及されていたが日銀には「銀行券ルール」というものがあり、「国債保有は世の中に出回る銀行券の量まで」と日銀自身が自主規制していたが2012年末には上限を超える状況だった。

そこで2010年に包括金融緩和策で「基金」を通じて国債を買い入れ市場のチェックを受けやすくしていた。

量的緩和も日銀は他の中央銀行と較べ、前から実施していた。欧米の中央銀行は日銀の政策を参考にしたのだ。白川総裁がFRBに「日銀を見習え」と行った時FRBは「他国のことに口出しするな」と批判したのを覚えている。

当時の日銀は、国債価格の安定は財政再建の意思と能力を持っていると投資家が見ていることと考えていたようだ。だから財政健全化は重要である。今、安倍政権は財政再建と財政出動と相反する政策をとろうとし四苦八苦している。

日銀の政策判断は「長い目で見た経済と物価の安定を図る」ことにあるのだが、最近は【物価の安定】が主要テーマになった。先頃日銀のOBの人たちと話したことがあるが「経済の安定」が日銀の目標からなくなったとぼやいていた。確かなことは分からないが政府に横取りされたのか。

日銀の金融政策に政府の意向が入ってくるとろくな事がない。政府の政策に左右されない日銀の独立性を保たなくてはならないのではないか。そういう意味からも量的緩和縮小、出口戦略を議論すべきである。



厳しい8.2兆円の壁:財政再建か、財政出動か、現実を示せ

2020年PB黒字化は、常に言われている政府の財政健全化政策であるが、何時も8.2兆円の赤字がついて回る。不可能なのだ。それでも政府は言い続けるのは何故か。

他の先進国は財政赤字を規制しているが、日本の赤字は1050兆円、対GDP比220%で得意な存在だ。だから財政赤字の規制外に一時置かれているが、いつまで許されるのか分からない。

海外の著名な経済学者は「ここは消費税増税を止め、財政出動だ」と無責任な主張をする。安倍政権は財政再建と財政出動の両輪だが、財政出動で経済成長を目指し税収増が社会保障、公共事業投資に役立たせたい考えだが、一方で世界に公約した財政再建も付け加えなければならない苦しい立場にある。

だから経済情勢について期待感ではなく、「現実を示せ」という事になる。

アベノミクス、日銀の異次元の量的緩和策は「市場の期待感」を煽る政策であり、黒田総裁は期待を煽っているがその成果は疑問符がつく。2年で2%物価目標達成は先送りの連続で黒田総裁の任期が先に来てしまう。

今、考えられる1番確かな税収増は消費税増税だ。これほど確かな税収策はない。

消費税10%へ、後2%のプラスであるが折角拡大期に入った景気に増税がどう影響するか。景気後退、下振れを警戒する専門家が多い。たった2%増ではないかと思うがマクロ経済では難しいらしい。

そんな事ぐらい既に国民は織り込み済みではないかと思うのだが総理が決断することは、政治責任が発生し経済学者、評論家どころではない。

一方、未だかって経験したことのない3~4%の成長率が必要だと言う考えもある。今は1%前後でこれだって不可能に近い。


数字の一人歩き、期待感を煽るだけではなく「政府は現実を示せ」と言いたい。国民はバカではない。真実を提供すればそれによって行動することも出来るが今は「政府が信用されていない」のだ。