2018年11月19日月曜日

過剰サービス?:提供されるサービスにそれほどの価値があるのか


私達に提供されているサービス、要求しているサービスにそれほどの価値があるのか。過剰サービスが人手不足、労働強化を強いていないか。新聞報道によると日本郵便も手紙の翌日配達を廃止する方針だという。

「何時までに注文、翌日配達」「午前中受け入れ夕方配達」、通販を見ていると日々サービスが向上しているが、一方で人手不足、労働強化になっていないかと心配になる。

以前、クロネコヤマトが「お客様の荷物の配達状況が分かります」というサービスを始めた時、一体どうするのだろうと思っていたが、ある時社長がテレビで種明かしをしてくれた。情報化社会もそこまで来たか、考えた人は偉いと思った。

何のことはない。私達の荷物には「お客様問い合わせ番号」が付いていてどのトラックに乗せているか分かる。東名を走るとき、支店があるところで無線で通過を連絡すると支店で担当者がコンピューターに打ち込めば、「今、何処を走っているか」が分かる。電話問い合わせで答えることが出来るのだ。

今は、メールで配達状況を確認することが出来る。

私達は慣れっこになり迅速な配達が当たり前になったが、配達員にしてみれば、配達のサービスの競争が激しくなれば大変なのだ。不在者宅も多いようだ。一時4割ぐらいあると聞いたことがある。都会では決められた地域をグルグル回るようだが、地方では時間指定されると忙しいらしい。

生活を便利にしてくれるコンビニも商品の配達は早朝らしい。道が混まない内の配送なのだ。

私の住んでいる近くに大手宅配の基幹支店があるが朝早くからドライバーが配達の準備をしている。最近になってアマゾンの荷物を専門にする配達するステーションが出来た。早朝にどこからか大型トラックで荷物を運び入れ、数十台の軽トラが積み替え配達する。

日本郵便も同じ状況だ。手紙やはがきの普通郵便物は翌日配達が原則で約8割あるそうだが廃し、土日の配達を止め平日だけにするらしい。ネット通販で「ゆうパック」が増加し人手不足を来していると言う。

今、日本の経済を支えているトラック輸送も運転手の高齢化となり手不足で大変らしい。大方トラックが連なって高速を走る自動運転システムの研究が進んでいるようだが、本当に必要なのか。JR貨物、フェリーの利用もある。

都会ではバイク便がはやっており時間指定で書類の配達をやってくれる。

スピード、便利さがサービスに差を付け競争力になっているが、送る人、運ぶ人、受け取る人、全て人間だ。何か改善しなければ可笑しな社会になってくる。

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