2018年11月22日木曜日

今日の新聞を読んで(197):石破氏曰く「「よいしょ質問」では議会の役割なし」と


新聞報道によると石破さんが都内で開かれたフォーラムで与党が「「よいしょ質問」するのは議会の役割を果たしていない」と批判したそうだが全く同感である。国会での与党議員の質問は恥ずかしいほど安倍政権を「よいしょ」している。

既にその質問を知っているのか安倍総理は苦笑いだ。

石破さんは、「野党の質問を先取りせよ」「外国人労働者の受け入れは労働力対策か、移民政策か本質を議論せよ」「議論することにより、よりよい一致点を見いだす、それが出来なければ議会の役割はほとんどない」などに言及した。

全く同感だ。

更に私は、各種委員会での担当大臣のペーパー棒読みも「やらせ質疑」だと思う。予め質問する野党議員は質問事項を提出し、担当閣僚が答弁書を作成、大臣に持たせる。質問に応じその箇所を棒読みするのだ。それでもうまく答弁出来ない大臣もいる。

ただ「読み上げる」だけなら、以前の「官僚に答弁させます」の方がマシだ。奇しくも今、大臣の質が問題になっている桜田大臣がそう言い物議を醸した。

国会改革が叫ばれているが国会の質疑のやり方を改革することが第一ではないか。ほとんどお膳立てされた議事進行では聞いていてバカらしい。

もし石破さんが総理になったら今のような国会審議が改革されるかどうかは分からないが、一抹の望みはあるだろう。

国会が開かれスケジュールが込んでいるのに外交に精出す安倍総理を見ていても、ストーリーは側近や閣僚で書き上がっているので安心して意気抜きをしているとしか思えない。

しっかり勉強すべきだと思う。そして野党の意見も良く聞いて取り入れる程の寛容さが欲しい。それとも官僚が仕切っているので自分の考えを入れることが出来ないとでも言うのか。

政府が提出する法案の背景にある根拠も揺らいでいる。100%完全な内容ではない。だからこそしっかり議論すべきなのだ。

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