2020年12月30日水曜日

今日の新聞を読んで(423):新型コロナ「がんばった」吉村、鈴木、「見せかけ」の小池?

 

朝日新聞2020.12.30

今年がんばった政治家というと当然に新型コロナ対策になる。鈴木北海道知事、吉村大阪府知事が頭に浮かぶが小池知事ではどうしても「見せかけ」感が強く本当に評価に値するのか分からない。

感染症対策を打ち出す権限は知事が大きく感染拡大の北海道での鈴木知事の活躍は目を引いた。新しい事態がドンドン出てくるので以前の事をはっきり覚えていないが、第2波の感染拡大に当たり感染源のススキ野を閉鎖するなど積極的に取り組んだ。さすが若い指導者と感心した。 

残念ながら旭川地方の基幹病院のクラスター発生に対して手遅れの感もあったが自衛隊の災害援助を要請、その後情報が流れなくなったのでうまく対応できたのか。 

11月後半には大阪も10万人あたりの感染者数が北海道についで2番目と多くなった。過去最多を更新した。 

吉村・大阪府知事は連日テレビで急速な感染拡大局面を丁寧に説明、うがい薬の「イソジン」に効果があると勇み足で批判を買った。それほど感染防止策が必要だったのだ。 

パネルで緊迫した状況を訴える姿には府民でなくても好感が持てた。弁護士だから説得力はあったのだ。 

一方、小池都知事は何かに付けテレビの顔を出す。その日の感染者数の発表もやってのける。過去最多が続くとパネルにキャッチコピーを書き都民に訴える。テレビのニュースキャスター的な振る舞いで自分中心の演出だ。 

何かと官邸を訪問し、菅総理と直談判しているのだろうが感染防止対策は都知事側に権限がある。責任のなすりあいをしているようだ。こういう姿が頻繁に見られ「やってる姿」を見せ付けているのだろう。 

朝日新聞(2020.12.30)の世論調査、新型コロナ対応「評価する政治家は」では吉村知事は第1位、で小池知事は第2位、鈴木知事は第3位だ。 

一時、メデイアは小池知事に「国政に出る考えがあるのか」としつこく質問していたことがある。すでに都知事としてはやる気を無くしていると見たのだろうか。小池知事は「今は都政に専念」と言っていたが希望の党はダメ、都民ファーストの会も存在感を失っている。今は、都知事しか生きる道はないのだろうが、都民としては迷惑な話だ。 

世論調査では「対応を評価する日本の政治家」1人だけ自由に挙げる質問だったようだが、知事が上位を占めたようだ。当然で権限は知事の裁量が大きいのだ。 

菅さん4位、安倍さんが5位安倍さんは緊急事態宣言発出で「遅い」と批判され、マスクの支給もアベノマスクと揶揄され内閣支持率も落としやる気を失ったのか体調不良を要因に政権を放り出した。 

続く菅さんは専門家の警告にもかかわらず経済再生に前のめりで感染拡大が止まらずGOTOトラベルでは支持率下落でやっと全国一律の一時停止の決断をした。 

時短要請も効果を挙げるためには特措法の改正しかないと小池知事の要請をやっと通常国会で改正案を提出することにしたようだ。

新型コロナウィルス感染は厚労省の所管と思っていたが、加藤前厚労相が当初出ていたが、途中から西村経済担当相に交替したためか厚労相の出番は少ない。西村さんは経済担当だからどうしても経済再生に軸足を置く。だから菅政権の代弁者として感染拡大阻止の動きは鈍いのか。それとも権限が知事にあるので思い切ったことが出来ないのか。西村さんは6位だ。

河野さん(7位)や石破さん(10位)の名前が挙っていたが、何かやったのか。それとも何かやってくれそうだからか。 

公明党の山口代表は第9位、政権与党として菅政権に物言うことは出来る。安倍政権では生活給付で一律給付に政策が土壇場で変更になるきっかけを作った実績はあるが、政策に主導力を発揮せず自民党政権頼りが続く。 

ポストコロナで「新しい生活様式」の必要性が叫ばれているが、「新しい政治様式」が構築できるか。

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