新型コロナウィルス感染に慣れっこになったのか、「気の緩み」が出てきたのか、東京は感染拡大が止まらない。メデイアはいろんな理由をつけて感染者数が過去最大と報じる。「市中感染」の状態のようだが分科会の尾身会長は「感染拡大を抑えるには急所」を付く対策が必要という。
ただ恐れてばかりではダメだ。朝日新聞(2020.12.23)「「コロナ正しく恐れる」とは」という記事が目についた。「正しく恐れることの難しさ」は寺田寅彦博士が浅間山噴火の際に追分駅での駅員と登山者、下山者の会話を随筆にしたもので、私もブログで何回も引用させてもらっている。
今、新型コロナウィルスの正しい状況はどうなのか、「急所」を抑えるにはどうすればいいのか。
小池知事は東京は「人の流れが多い」という。確かにテレビの画面を見ていると多い。マスクはしているがソーシャルデイスタンスなど取られていない。医師会は医療体制崩壊の危険があると警告するがどの程度理解されているのか。
昨日は感染者が748人で過去2番目の多さという。検査数が増えれば感染者数も増えることは確かだが、どうして検査数を公開しないのか。検査数10000件として陽性率が7%なら感染者数は700人だ。何も驚くことはない。
人出が減れば感染者数も減ることは大阪、北海道の事例で証明済ではないか。東京は人出が減らないので感染者数も増加傾向だ。
また街の危険場所もわかってきた。夜の歓楽街での飲食会だ。東京都は時短を要求しているがさらに一時間の繰り上げは相当に抵抗があるようだ。10時以降の2次会、3次会のお客が収益に大きく影響するらしい。事業者は困るだろうが、感染拡大防止のためには何故、2次会、3次会を我慢できないのか。
職業選択の自由、営業の自由はあるが、これほど新型コロナウィルスの感染が拡大しているのだから国民の健康、安全な生活を守るためにも「公共の福祉」で私権も制限されていいのではないか。
マスクの着用は重要だが、人込みの少ないところ、すれ違ったりするときは外すこともできる。問題は若者が多い人込みに入っていく時だ。着用すべきだろう。
そして一番の難題は軽症者、無症状者だ。会食や会合に出て参加者の中で陽性者が出た時にはPCR検査で検査し陽性かどうかがわかる。そうでなければ陽性であることがわからず、人込みに入って感染を広げていくことになる。
だとしたら、マスクの着用は必要だ。「他人に移さない」ことが重要なのだ。
スーパーに買い物に行くと入り口に消毒薬が置かれている。「入るときに消毒せよ」というのだろうが私は出る時に消毒している。時々マスクをしてセキをする人がいる。そういう人は遠ざける。他人が品物に触っていても移ることはないだろう。
外出から帰ってきた時に衣服への消毒も考えたことがあるが、空中にウィルスがウヨウヨ浮いているわけではないのでやめたが、医院に予防接種で行ったとき、運転免許の講習会に行ったときは消毒したことがある。
外食はしなくなった。店の安全対策もわからないし、どんな人が来ているかもわからないのだ。
当初は電車も危険と言われていた。孫が塾へ通うのに電車というと塾の講師が嫌な顔をしたというので車で送り迎えしたことがあるが、今は大丈夫そうだ。
私はマンション住まいだ。当初ウィルス対策を理事会に提案したが、何もやっていない。そこでエントランスホールやエレベーターは使用せず、非常階段を利用している。ウィルスに感染すると階段の上りも苦しくなるということで感染の有無を確かめるのにも役立つ。
「気の緩み」が一番危険なのだ。
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