楽天が投手補強のためにヤンキースの田中選手と9億円に出来高払いで2年契約し日本一を目指すと簡単には言えないようだ。
10年前(?)に絶好調の時に日本を飛び出しヤンキースと契約、米国での活動を日本のメデイアは国内野球のように伝えたためその業績は野球ファンなら皆知っている。ところが酷使されたのか腕に不具合も見つかり、また新型コロナで世界一の感染国になったために来季のスケジュールにも支障が出ているらしい。
いろんなことがあって田中さんは日本の古巣の楽天でプレーすることを選んだのだろうが、メデイアによると、ヤンキース側は契約金額が高かったために他の選手と契約したと報じた。田中さんが要求するほどヤンキースは認めていなかったのだ。
そこで日本でのプレーとなったのだろう。
楽天にとっては古巣、ファンもあの日本シリーズでの活躍は覚えている。何かと話題性があり観客動員数が上がれば経営にも資するし日本一にでもなれば願ってもないこととオーナーの三木谷さんが思っても不思議ではない。
破格の金額もオーナーがOKしたから成立したのではないか。
しかし、一方で心配な点もあるか。楽天内では若手投手の士気、2軍から1軍に上がることを願っていた選手の期待を潰すになる。途中から無計画に田中さんが加われば選手育成にも支障がきたさないか。
日本一を狙っていた球団にとってはどうなのか。田中さんが何か賞をもらえば、田中さんがいなかったらもらえるはずだった選手にとっては残念なことになるが、そんなことは勝負の世界ではどうでもいいことか。
一説になると2年契約でもオプトアウトの権利を田中さんが持っていれば途中でアメリカに帰ることもできるらしい。再びヤンキースでプレーすることもできるということは「日本でのプレーは腰掛」なのかと言うことになる。
こんな気持ちで日本球界を舐めてもらってはいけないだろう。
私もプロ野球にはあまり興味はないが、田中投手となると高校野球での決勝戦での早稲田実業・斎藤vs苫小牧・田中の一騎打ちだろう。斎藤さんは「ハンカチ王子」と有名になり早稲田に進学し日本ハムで野球を続けた。一方田中さんは楽天に入団、実績を積み上げアメリカまで進出した。野球人生に限れば田中さんが勝ったことになるか。
田中さんの楽天復帰が日本の球界、楽天にとって吉となるか、凶となるか。楽天の若手選手には頑張ってほしい。1~2年をどう乗り切るかだ。
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