日本海溝、千島海溝沿いで巨大地震が発生
3.11東北地方太平洋沖地震を上回る津波
の発生が予測された
読売新聞 2020.4.21
巨大津波来襲に備え東北地方太平洋岸の巨大な防潮堤の建設が進む。1100年前の貞観地震の再来は甚大な被害をもたらした。巨大津波のシミュレーション結果を信じず対策を立てず東京電力福島第一原発は浸水被害で非常用電源が使えずあってはならないメルトダウン事故を起こした。
1000年に一度の津波は10m以上となり押し寄せる波は構築物を破壊し、引く波は多くの構築物を海に流し広範囲にわたり街を破壊し、死者多数をだした。未だその捜索が続く。
ところが今、その貞観地震、津波より更に大きい津波が押し寄せる危険があるのだ。
千島海溝、日本海溝沿いにM9.3、9.1の巨大地震の発生が予測され、それに伴う津波は一部場所によっては3.11東北地方太平洋沖地震を超え、宮古市では29.7mに達するという。この地震波300~400年間隔で発生し、前回から考えると切迫していると内閣府の有識者検討会が2020年4月21日に公表した。
3.11の津波で10mの防潮堤を建設中だが、今回の予測では29.7mになるという。住民の中には10mの防潮堤が倒れ浸水域が広がることに戸惑っているようだ。
岩手県は住民に不安を与えるとして公表を避けたが、それでも必要としている住民もいるはずだと公表した。
この防潮堤建設には反対も多かった。漁師さんたちは海が見えなければ漁は出来ないという。高い防潮堤は生活に不便なのだ。だから役所と話し合いながら半分の高さにしたというニュースを見たことがある。
それにしても今建設中の10mの防潮堤が壊れるというのだ。高台移転など復興計画が進むが土地区画、商店街、駅など施設は出来るが住民が帰ってこないのだ。空き地が多く残っている写真を見る。
しかし、住民の間では潰れる防潮堤に頼らず、防災訓練やソフト面で対応しようと言う動きがある。情報だけは正しく出してくれれば逃げる方策を考える。「地震が来たら津波が来る」→「自分たちで逃げる」と言うのだ。
災害対応の鉄則だ。天災は技術で制御できない。出来るのはデータによる予測だ。正しい予測を提出することだ。それにより国民はどうするか自分で考えることだ。
国や自治体は何もしないわけにはいかないので土木技術で対応しようとする。被災地は過疎化が進む地域だ。分かっていても無駄な投資をし復興に向けていることをアピールするだけだ。
東京オリンピックも巨大な資金をつぎ込んで復興を世界にアピールするだけだ。
災害復興の考え方をしっかり議論すべきだ。復興に手を差し伸べないと「見捨てられた」と考えることは間違っていないか。
首都圏直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山大噴火、そして内陸型直下地震、国、自治体、住民が過去の復興計画から知恵を出し合うべきだ。
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