2011年12月17日土曜日

第13回エコプロダクツ2011:エコの力で明日が変わるのか




































「エコの力で明日を変えよう」をスローガンの第13回エコプロダクツ2011が始まった。環境分野は日本が最も得意とする分野で、次の経済成長戦略に期待されているが、経済成長に貢献できる役立つイノベーションがあるのか、その技術を見ようと12月16日、東京ビッグサイトへ行ってきた。

この環境展示会は、他のイベントとは違って、兎に角、小学生や年配の女性も多く、更にはコンダクターに引率されたツアー客と思われる見学者もいる。環境問題と取り組む層の厚さを感じる。

環境に配慮した取り組みの各団体の提言の他に、定番であるリユース、リサイクル、LEDに変えた省エネ、自然に戻る環境にやさしい製品、CO2排出量の少ないハイブリッド車、電気自動車、太陽光発電などの他に、エコビジネスも提案されていた。

自動車メーカーからの出展は電気自動車だが、近場で用事を足すには良いが遠距離はインフラの整備が必要になり普及には課題が残る。そしてガソリン車でもリッター30km以上の走行距離が出ている車もある。マツダは更に新しいエンジンを搭載した車を販売するという。いろんな面を考えるとガソリン車のほうが本命ではないのか。

また、電気自動車の使い方で、震災時の蓄電池として家電への給電が出来ることを宣伝されているが、蓄電池ならパン焼き機の大きさでも15万円で市販されている。200~300万の電気自動車よりはるかに安く購入できるが、これではダメなのか。

照明も変わろうとしている。LEDは当然のこととして、コニカミノルタでは、リン光発光材料を使用し、面光源を特徴とする高効率の有機EL照明を「Symfos」のブランドで市販し、次世代照明として期待されるという。

何といっても、自然エネルギーの活用となると太陽光発電である。SHARPは、地域に適した太陽電池を展開し、世界最大級の73MWのメガ・ソーラー発電所の建設(タイ)など着々と実績を積んでいる。パナソニックも業界最高水準の発電量を誇るモジュールを開発し、藤沢などで太陽光発電を設置した都市づくりを目指している。

今、流行のLEDを使った植物野菜工場は天候に左右されず、完全に有機農法であり、家庭で野菜が栽培でき、趣味プラントは30万円ぐらいで購入できる。

面白そうな技術としては、SONYの「紙から発電するバイオ電池」があった。紙を酵素で分解して出来るブドウ糖をエネルギーにして発電するのだ。シート状のバイオ電池が開発され、開口部からジュースやワインなどを垂らすと発電する。未来のエネルギーデバイスに育てたいと担当者は言う。

クリスマスカードなどに装着し、カードを開くと音楽などが聴ける試作品も見せてくれる。米国などはカードのやり取りがあるので市場はあるらしい。シート状の電池を脱着式にすると、他にも使い回しが出来る。CDプレヤーなどにはいいかもしれない。

太陽光発電、風力発電などはすでに実績も上がってきている。他の技術も実用化に成功してほしいと思う。そして、いろんな団体が、各ゾーンでいろんな提言、主張をしている。このような運動が環境維持に役立っているのだろう。

写真上段左:Active Office  エコは生み出せる 仕事もエコもはかどるオフィス フジゼロックス

写真上段右:有機EL照明パネル コニカミノルタ

写真中段左:SHARP 太陽光 メガ・ソーラ発電所

写真中段右:SONY シート状のバイオ電池

写真下段:LED植物野菜工場

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