2011年12月21日水曜日

野田総理・街頭演説中止騒動に民主党の落日を見る

19日の野田総理の街頭演説中止による騒動で民主党政権、民主党の落日を見ることになった。野田総理の進める社会保障と税に一体改革、増税が国民に理解されていないとの危惧から、総理は19日街頭演説を予定した。ところが、北朝鮮の金総書記の死去発表で突然中止になったが、ご多分に漏れず有事の際の対応を不安視する発言が相次いだ。

私も遊説先が都内と言うことで聞きに行くべく数日前から場所、時間の確認しようしたが、全く埒が明かない。19日10時前に民主党本部に電話し「広報部に聴きたいことがある」と言うと、受付は「どういう用件ですか」と聞き返す、「街頭演説の時間と、場所の確認です」と言うと、しばらくして「こちらにはまだ情報が来ていない。ホームページで見てくれ」という。

民主党のHPを開いてもそれらしき記述はない。ただ「ビデオ配信民主党街頭演説」の欄があり、クリックするが「19日11時半ごろ」としか分からない。

そのうちにテレビのニュースで、11時半から総理の街頭演説がある」というニュースが流れた。場所はJR新橋駅前らしい。今から言っても間に合わない。ところが12時過ぎのニュースで北朝鮮の金総書記の死去で街頭演説は中止になり、総理は官邸に引き返したと言う。

そこから危機管理に関して、いろんな意見が出てきた。すでにあらかじめ「12時に重大発表がある」と報じられていたのだから中止し、ニュースを確認するのが先だろうという。野田総理は、出かける前に「何かあったら連絡しろ」と指示をしていたらしい。

「何か分からないが、北朝鮮の重大発表」と「国民に訴える街頭演説」、どちらを優先するか迷ったはずだ、重大発表の内容によっては、引き返すことも念頭に街頭演説会場に向かったはずだ。

ところが、金総書記の死去ニュースと聞いて、引き返した。結果的に「重大ニュースがある」と言うのに何故出かけたのだということになる。

そもそも有事の際のシミュレーションがなかったようだ。菅政権のときに、確か江田さんが、そのことを指摘していたはずだ。民主党の危機管理がなっていないことも問題であるが、国家の危機管理として、官僚だってそれぐらいのものは作成して置くべきものではないのか。

安保会議も招集されたが、山岡国家公安委員長は出席できなかったと言う。事務型も出席しなかったと言うから、連絡がどうなっているのか疑問だ。

ところで、総理の街頭演説が中止になったJR新橋駅前の会場はどうだったのか。夕刊フジのZAKZAKで記事が載っていた。それによると、300人ほど集まって、「衆議院を解散しろ」「増税反対」、「原発要らない」の大騒ぎになっていたそうだ。もし野田総理が会場に来たとしても総理の話しを聞けるような状況ではなかったのではないか。

マニフェストに反する政策を矢継ぎ早に出す民主党・民主党政権、八ッ場ダム建設継続に見られるようにいとも簡単に決定を覆す民主党政権に落日を見る19日の騒動だった。
それとは逆に、一地方自治体の首長である橋下大阪市長が、中央で各政党の重鎮等と会談を繰り返し、歓迎されているニュースを見ると、各政党の思惑があるにせよ既成政党の落ち目を見ることになった。

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