2013年9月15日日曜日

汚染水「コントロール」騒動:今必要なのは正確で正直な情報だ

東電、福島第一原発汚染水流出で、「コントロール」騒動が起きているが、政治に惑わされず、技術屋として正確で正直な情報が必要で、大事なのだ。安倍総理の「コントロールされている」、東電・山下技術顧問の「今の状態はコントロール出来ていない」発言で物議を醸しているが、誰が見たって、「コントロール出来ていない」状態であることは明らかではないのか。

安倍発言で、菅官房長官は「港湾内に留まっている」と必死で弁解している。

読売新聞2013.9.11 東日本大震災
Y護岸近くの海水 水中カーテンの場所
Z 港湾入り口の海水
実情は、港湾内と外洋を水中カーテン(汚濁防止幕)で仕切っているだけで、大量の海水で希釈されているだけで「ブロックされている」とは言いがたいのも明らかだ。

東電は、政治のコメントに惑わされず、技術者として正確に、正直に情報を公開することが、今一番必要ではないのか。

国民は誰も「収束した」とか、「コントロールしている」とは思っていない。

また、日本の見方と世界の見方は大きく隔たりがあるようだ。ドイツのキール海洋研究所が実施したシミュレーションが海外では再三報道されているらしい。このシミュレーションによると放射能汚染水は2276日で太平洋全域が放射能に汚染されるらしい(週刊現代2013.9/21,28)。 

恐らく我が国でも同様のシミュレーションはされていると思うが、何故公開されないのか。日本政府の顔色を見ているのだろう。


同じ現象でも、政治はその表現に手を加えるのは今までもあったことだ。汚染水処理に国費を支出すると言うこともあって、東電は遠慮しているのだと思うが、正直に言うことが大切なのだ。

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